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【最終回】国際バカロレア資格を取得するためには?

全6回の連載でお送りした「国際バカロレア」について、今回が最終回、「国際バカロレア資格を取得するためには?」です。 今までの「国際バカロレア」のバックナンバー 第1回目:グローバル人材の育成に注目されている、今話題の国際バカロレアとは? 第2回目:具体的に何をするの?国際バカロレアのプログラム内容 第3回目:日本における国際バカロレアの取り組みについて …



全6回の連載でお送りした「国際バカロレア」について、今回が最終回、「国際バカロレア資格を取得するためには?」です。



今までの「国際バカロレア」のバックナンバー
第1回目:グローバル人材の育成に注目されている、今話題の国際バカロレアとは?
第2回目:具体的に何をするの?国際バカロレアのプログラム内容
第3回目:日本における国際バカロレアの取り組みについて
第4回目:政府が推進する国際バカロレア認定校になるためには?
第5回目:何がいいの?国際バカロレアのメリットとデメリット


国際バカロレア資格とは?

国際バカロレア資格は、国際バカロレアの「ディプロマ・プログラム」(以下DP)を経ることで取得可能になる、大学入学資格のことである。具体的には、DPのカリキュラムを2年間履修した後、最終試験で所定の成績を収めることで取得可能となる。資格取得者は、世界100ヶ国以上、20,000校以上の大学で、入学資格・受験資格が与えられる。


国際バカロレア資格の受験状況

2015年時点の国際バカロレア資格の受験者数・取得者数を見てみると、下記のようになる。

受験者数:75,919人(内、日本人の受験者は761人、日本国内で試験を受けた日本人受験者は258人)
取得者数:61,826人(内、日本人の資格取得者数は701人。日本国内の試験を経た取得者数は234人)

世界の受験者・資格取得者に比べ、日本人の受験者・資格取得者は圧倒的に少ないことがお分かりいただけるだろう。だが、一方で世界の国際バカロレア資格取得率でみると、全体が81.4%なのに対し、日本人の国際バカロレア資格取得率は92.1%と高い。一概には言えないが、世界と相対的に見ると日本人の優秀さを垣間見ることが出来る数字である。国際競争下におけるグローバルな人材育成という観点で見ると、ポジティブな結果と言えるだろう。


大学入学選考における国際バカロレア資格取得者の扱い

世界の大学入学選考における国際バカロレア資格取得者の扱いは、通常の受験者に比べ有利と言える。世界ランキング上位の大学において、近年、国際バカロレア資格取得者の比率はかなり上昇しており、入学選考時に優先されると見てよい。例えば、一般的な学部(医学部・法学部など専門学部は除く)の入学選考時に必要となる、「国際バカロレア資格取得者の最終スコア」の目安は下記になる。

世界大学ランキング1~25位→国際バカロレア資格取得者の最終スコア42以上
世界大学ランキング26~60位→国際バカロレア資格取得者の最終スコア35以上


国際バカロレア(DP)認定校への入試とは?

一条校(日本の教育制度を満たしている学校)で国際バカロレア認定となっている高校は、全国で14校存在するが、そのほとんどが英検2級以上を最低基準に置いているようである。また、入試内容もその学校により違いはあるが、英語による論文、リスニング、リーディング、ライティング、一般科目の試験が実施されているようだ。


国際バカロレア認定校の学費は?

学校によって異なるが、玉川学園・高等部の学費を例にすると、入学金が150,000円、授業料が1,329,000円、教育諸料が144,000円、教育情報料が40,000円、施設設備金が220,000円となっている。(2016年時点)

日本の国際バカロレア認定校の多くは私立であるため、高い水準といえるだろう。


国際バカロレアに関する図書

もしも、国際バカロレア資格を取得したいと考えている人がいたなら、こちらの参考図書2冊を紹介したいと思う。

1冊目は、「国際バカロレアー世界トップ教育への切符(田口雅子著)

国際バカロレアが目指す教育から、ある科目の内容を例に出して解説する図書で、全体的に把握する図書として最適である。

http://www.amazon.co.jp/dp/4775401238



2冊目は、「TOK(知の理論)を解読する~教科を超えた知識の探究~(Wendy Heydorn、Susan Jesudason著)
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国際バカロレアの主要プログラムの一つ、TOK(Theory of Knowledge)について解説したものである。
日本の授業ではあまり馴染みがなかった、コミュニケーション能力の磨き方について、よく解る内容となっている。

http://www.amazon.co.jp/dp/4865310991



国が認定校を200校にする指針を出しているからには、これからは、公立の学校にも認定校が広がっていき、費用の面でも改善がなされることだろう。上記のような参考図書を手に取りつつ、日頃からグローバルな人間形成について、教育について考える時間を持っていただければ幸いである。