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プログラミング授業の小学校必修化に「希望」を持つ親が多数

文部科学省は2020年を目標に、プログラミング教育を小学校で必修化すると発表しました。実現に向けて、教師の養成とカリキュラムの構築が急がれていますが、まだまだ克服すべき問題がたくさん残されています。 パパやママたちは、この流れをどう思っているのでしょうか。 プログラミング教育と日本の将来 世界に目を向けてみると、イギリス、エストニア、フィンランド、オ…
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文部科学省は2020年を目標に、プログラミング教育を小学校で必修化すると発表しました。実現に向けて、教師の養成とカリキュラムの構築が急がれていますが、まだまだ克服すべき問題がたくさん残されています。

パパやママたちは、この流れをどう思っているのでしょうか。


プログラミング教育と日本の将来

世界に目を向けてみると、イギリス、エストニア、フィンランド、オーストラリアの国々で、小学生からのプログラミング教育必修化がすでに実施されている。さらにアメリカや韓国などでも、国をあげて必修化が推進されている状況。それを考えると、この分野で日本はまだ後進国なのかもしれない。

早いうちからプログラミングを学ぶことで、IT産業の発展、さまざまな分野での技術力や情報力の向上が見込まれている。パパやママたちはプログラミング授業の必修化が子どもの将来に役に立つだけでなく、日本の発展にもつながると考えているのだろうか。

このような視点から全国のパパやママの意見を募った。

【プログラミングを必修化することは、日本の発展に意味があると思いますか?】
・思う 61.3%
・思わない 38.7%

dec5

6割以上のパパやママが「プログラミングの必修化」が日本の発展につながると好意的な意見を持っているようだ。


早くから学んでおけば日本は世界で活躍できる?!

プログラミング教育の必修化が日本の発展につながると考えているパパやママは、プログラミングを勉強した子供たちが将来活躍する世界を予測して答えてくれた。

世界の中での日本を活躍を見据えているパパ・ママは、

・日本発信の技術が世界を席巻する可能性があるから(54歳/男性/総務・人事・事務)
・これからますますIT化が進むと思うから(39歳/女性/その他)
・今後の日本は、三次産業が主流になると思うから(53歳/男性/営業・販売)
・モノ作りの日本人の気質に合ってると思うから(38歳/男性/公務員)
・今後の社会的な国力はソフト産業に移る(65歳/男性/その他)



一方で、出遅れを感じているパパ・ママは危機感すら感じているようだ。

・新興国に負けない技術は、基礎から固めておくべき(57歳/男性/その他)
・ただでさえ外国に遅れをとっているので、必修しないと衰えてしまうと思うから(29歳/女性/主婦)
・日本自体がこの分野で発展してないから(46歳/男性/コンピュータ関連技術職)


そもそもすべての小学生に必要な教育?

では、プログラミング教育の必修化が、必ずしも日本の発展に結びつかないと考えたパパやママたちは、なぜそう思ったのだろう。子供の立場、教育現場の立場、国際社会における日本の立場など、さまざまな視点から意見を寄せてくれた。

義務教育にプログラム教育を加えることへ疑問を感じている方たちは…

・難しすぎて全員が習得できるとは思わない。興味がある子が勉強すればよい(52歳/女性/主婦)
・プログラミングを行う前に勉強すべきことがあるから(40歳/女性/総務・人事・事務)
・選択科目の一つとしてあるのならまだしも、必修となると中途半端になりそう(37歳/男性/総務・人事・事務)
・プログラムの元になる論理思考は重要、プログラムの記述は不要(53歳/男性/コンピュータ関連技術職)



小学校の必修化が日本の発展にはつながらないという厳しい意見も。

・プログラミングに対応できる教員の数が圧倒的に不足してる(47歳/男性/コンピュータ関連技術職)
・発展にはさまざまなファクターがあるから(49歳/男性/営業・販売)
・日本の発展まではいかない。因果関係がない(44歳/男性/コンピュータ関連技術職)


必修化に向けての課題

プログラミング授業を小学生から一斉に始めることで、今まで「よくわからない」と思っていた子どもたちがプログラミング技術の重要性を知る大きなきっかけとなるだろう。裾野が広がることで、新しい技術が開発される可能性も高まる。

でも、この分野にはまったく興味が持てないという子どもたちも一定数出てくるはず。そういう子どもたちに劣等感を持たせてしまうのでは?という心配の声もあがっている。
また、専門職ではない小学校の教員が、プログラミング授業をやっていくのは難しいのでは?という意見も多い。

いずれにしろ、実施予定の2020年までに懸念材料を一つ一つクリアにしていくことが、これからの課題になりそうです。



【調査概要】
方法:インターネット調査
調査期間:2016年8月2日〜2016年8月11日
対象:全国の「自分は教育熱心である」と答えたパパ・ママ111名