こどのものプログラミング教育を考えるメディア

今主流なプログラミング言語にはどういう種類があるのか?

工場で働くロボットやスマホのアプリ、昨今よく耳にする自動運転など、プログラムはいたるところで動作しています。そのプログラムを人間が書くためには、プログラミング言語が必要です。今後、世の中の自動化が進むにつれて、プログラムはますます必要とされることでしょう。 したがって、プログラミング言語を学ぶ人間は、大きなアドバンテージを持つことになると考えられます。…



工場で働くロボットやスマホのアプリ、昨今よく耳にする自動運転など、プログラムはいたるところで動作しています。そのプログラムを人間が書くためには、プログラミング言語が必要です。今後、世の中の自動化が進むにつれて、プログラムはますます必要とされることでしょう。

したがって、プログラミング言語を学ぶ人間は、大きなアドバンテージを持つことになると考えられます。よって、早いうちからプログラミング言語を学ぶことが大切となります。しかし、種類が多すぎてどこから手をつけたら良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、数百種類もあるといわれているプログラミング言語のなかから、多くの現場で採用されていている主流なものをいくつかピックアップしてご紹介します。


由緒あるプログラミング言語であるC

C言語は、1970年代に生まれた歴史あるプログラミング言語です。生まれてから年数が経っていますが、いまだに広く使用されている、汎用的ですぐれた言語なのです。OS(オペレーティングシステム。たとえばWindowsなど)に依存しない仕様なので、プログラムの移植性が高いという特徴を持っています。豊富なデータ型を持ち、さまざまな演算子が使えるため、構造化プログラミングに最適という特色もあります。
記述の自由度が高く、開発環境も豊富に取りそろえられているため好んで使う人も多く、現在でも根強い人気がある言語となっています。動作が軽く、少ないリソースで動作するため、さまざまな環境で使用することができるといったメリットもあるのです。
C言語は世界中に広く普及したため、そこから派生したり影響を受けたりした言語も多く、したがってC言語を学んでおけば、ほかの言語の学習にも役立てることができるでしょう。
現在まで、C言語に関する多くの書籍が出版されており、C言語の開発環境も容易に手に入るため、プログラミング学習に使う言語として適しているといえます。C言語の用途は広く、さまざまな業界で使われていますが、特に機械を制御するような分野で活躍しています。また、大学などの研究機関や学習用の言語としても使われることが多い言語なのです。


C++はC言語の拡張版

C++は、C言語の拡張版として生まれた言語です。「シープラスプラス」と読みますが、「シープラプラ」や「シープラ」などとも呼ばれます。初期のC言語からさまざまな拡張がなされましたが、一言でいえば、オブジェクト指向に対応したといえるでしょう。オブジェクト指向とは、現代のプログラミングにおいてはなくてはならない概念です。オブジェクト指向のプログラミング言語には、プログラム開発を楽にしてくれるなどの特徴があります。
また、C++はC言語と互換性があるため、両者は同時に使用することができます。したがって、C++はC言語のさまざまな環境を利用できるという利点を持っています。C言語よりもサイズが大きいため速度は若干劣りますが、ほかのインタプリタ言語より高速に動作します。インタプリタとは、人間の書いたプログラムコードを、逐一変換しながら同時に実行するソフトウェアのことです。対して、C言語やC++などはコンパイラというソフトウェアで、人間の書いたプログラムをまとめて機械の理解できるコードに変換します。すでに変換されたコードを実行するために、インタプリタで変換しながら実行するプログラムよりも、高速に動作することができるのです。
C++もC言語同様、さまざまな業界で広く使用されています。機械により近い言語であるため、機械組み込みのプログラムを必要とする業界や、ゲーム業界などでも強みを発揮するでしょう。


シンプルでありながらパワーのあるC#

C#は、2000年代になってから現れた、C++の後継的位置づけのプログラミング言語です。読み方としては、「シーシャープ」となります。C#はC++よりも、より開発しやすいように設計されつつ、C++の柔軟性とパワーを持ち合わせているといった特徴があります。C#もオブジェクト指向のプログラミング言語であり、マイクロソフト社の.NETという環境用に作られた言語です。
C#の構文は、後の説明に出るJavaと似ているともいわれています。C言語やC++から発展した言語ですが、両者との互換性はありません。C#で作られたプログラムは、インタープリタ型でもありませんが、純粋なコンパイル型でもなく、それらの中間型ともいえる方法で実行されます。.NET Framework上で動作するプログラムのため、.NETや互換環境のないコンピューター上では、通常は動作しません。
C++よりも簡単な言語仕様のため、初心者がプログラムを学習するにも適しています。ただし、C言語やC++ほど普及はしていないため、学習環境を用意することについては、多少手間取る可能性もあります。
C#が使用されている業界としては、システムインテグレーター系の企業が挙げられます。C#は、.NET環境での開発を求められる業界で役立てることができるでしょう。


さまざまな環境で動作する優等生Java

Javaは、Sun Microsystemsという企業からリリースされたプログラミング言語です。また、Javaで書かれたプログラムを実行する環境も、Javaと呼ばれます。Javaは、世界中で広く使用されており、パソコンにJava環境がないと動作しないwebサイトやプログラムなどがたくさんあります。セキュリティーの高さと、開発の容易さ、汎用性の高さなどがその特徴となります。
スマホのAndroid上で動くアプリやweb上で動くアプリなどが、Javaを使って多く開発されています。OSに依存しないため、さまざまな環境で使用されているのです。Javaもオブジェクト指向言語であり、プログラム開発が効率的、管理も簡単にできます。また、Javaはコンパイル言語であるため、インタープリタ型のプログラムよりも速く動作します。
C言語同様、多くの人に使用され広く普及しているので、学習しやすい言語といえるでしょう。書籍も多く、またJavaプログラマーも多いので、ネットなどでアドバイスを求めることもできます。ただし、学習環境が少なく開発環境もやや複雑なので、学習のための準備をするには多少手間取るかもしれません。
Javaは、スマホアプリやゲームの開発、銀行のオンラインバンクシステム、コンピュータグラフィックスなど、さまざまな用途で使用されています。したがって、プログラムを必要とする業界ならば、どこでも役立てることができるといってもいいでしょう。


webページに動きを与えたJava Script

Java Scriptは、Javaと関係がありそうな名前ですが、まったく別の言語です。Java Scriptは、webページ上のHTML(webページを作るための言語)に埋め込むことができるため、webページにさまざまな機能をのせることができます。Java Scriptができたことにより、静的だったwebページに、さまざまな動作を加えることができるようになったのです。
Java Scriptは、対応したブラウザ(internet explorerやMicrosoft Edge、google chromeなど)さえあれば、実行することが可能です。開発環境もいらないため、学習も容易に行うことができるでしょう。スクリプト言語という簡易言語であり、コンパイルする必要もありません。文法も難しくないので、修得するのにそれほどの苦労はいらないと考えられます。ただし、難しい動作をさせようと思えば、Java Script以外の知識も広く必要になってきますので、学習のハードルも上がります。 Java Scriptは、パソコン上のwebブラウザと、webサイトとのやり取りに使われるため、インターネット関連の業界で広く通用します。webサービスを実施する企業であれば必ず役に立つ言語です。


サーバーサイドで動作するPHP

PHPもまた、Java Scriptと同じくHTMLに埋め込むことのできるスクリプト言語です。インターネット上のやり取りは、クライアント側(インターネットを見る側のパソコン)とサーバー側(インターネット上でサービスを提供している側のコンピューター)で行われます。そのやり取りの際、Java Scriptはクライアントサイトで動作するのですが、PHPはサーバー側で動作するといった違いがあります。
したがって、Java Scriptは知識さえあれば、どのようなコードが実行されたのかを調べることができます。しかしPHPでは、クライアント側はスクリプト実行の結果のみ受け取ることになるため、どのような動作が行われたのかを知ることはできません。
PHPは、データベースと連携して動作することを得意とします。よって、クライアントから収集した情報をデータベースに保存するなどといった用途に使われることが多いでしょう。学習するには、サーバーとクライアントコンピューターの環境が必要となるため、多少の手間がかかります。文法的にはそれほど難しくないので、修得するのは比較的簡単でしょう。
よく使われるのはインターネット関連の業界、特にサーバーサイドでの仕事で使用されます。


日本人が作り上げた世界的言語Ruby on Rails

Ruby on Railsとは、Rubyというスクリプト言語を動かすためのwebフレームワークです。フレームワークとは、プログラム開発のための環境だと考えてください。Ruby on Railsを使用することによって、web上で動作するアプリケーションを、Rubyで作成することができます。
Rubyとは、日本人が開発したオブジェクト指向のスクリプト言語で、世界中に熱心な信奉者がいます。PerlやSmalltalk、Lispなど、既存言語の良い部分を取り入れた、バランスの良い言語であるともいわれています。
Rubyは、言語の仕様をプログラマーが変更することができるといった、柔軟性を持っているのが特徴です。大小を問わず、さまざまなwebシステムの作成に使用されています。ビッグデータの取り扱いに秀でているともいわれています。開発効率が良いため、世界中で広く使用されているのです。
人気がある言語なので書籍も豊富で、また日本人が作っただけあって日本語の学習サイトも充実しています。言語的にもわかりやすいといわれているので、学習するのにそれほど苦労はしないでしょう。
Rubyはwebサイトの開発で力を発揮する言語であるため、webサイトサービスを提供する企業などで使用されることが多いといえます。


Mac OSやiOSでは主流のSwift

Swiftは、iOSやOS XなどというApple社のOS用の開発言語です。Objective Cという言語を参考にして開発されました。ほかの言語と比べると、同じような動作をさせるのでも、記述するコードがとても少ないというのが特徴です。実行速度も速く、Apple社のOS向けのプログラム開発では主流となる言語であるといえます。
型の指定などがなく、スクリプト言語のように簡単な文法であるため、取得するのも容易でしょう。ほかの言語と比べて覚えることが少なくすむため、習得するのに苦労はいらないでしょう。ただし、環境を作るためにはApple社のMacなどを用意する必要があります。
Apple社のOS上で動作するプログラムを作る言語であるため、Swiftを使用する業界は限られているように思われます。しかし、スマホやタブレットPC、パソコン、webアプリなど、多くの機器上で動作するアプリケーションを作成できるため、かなり用途の広い言語であるともいえるでしょう。スマホアプリを開発する企業など、iOS上で動作するアプリなどを開発する企業で多用される言語です。


流行の人工知能に強いPython

Pythonは、オランダで生まれたプログラミング言語で、特に海外で人気が高い言語です。読みやすいコードを書けるのが特徴で、webシステムの開発などに使用されています。インタプリター言語なので、入力すればすぐに実行結果を確認できます。
Pythonには人工知能に関する環境が整っているため、近年はディープラーニングなど人工知能関連の開発に利用されることも多くなっているという特色もあります。ライブラリと呼ばれるプログラム開発に必要な機能の集まりが豊富であるため、簡単にプログラムを作成することができます。
コードがシンプルなので、とても見やすく学習しやすい言語です。大学などで授業に取り入れられることも多いということからも、学習にも適した言語であることがわかるでしょう。開発や学習に使うための環境も、比較的容易に整えることができます。
用途は、webサービスの開発、機械学習の研究、教育目的など幅広く、したがって使用する業界もさまざまです。今後は特に人工知能の開発分野などで発展していく言語といえるでしょう。世界でもトップクラス、日本でも人気が高まりつつある注目の言語なのです。


まずはひとつのプログラミング言語をじっくりと学ぼう

今回とりあげたプログラミング言語は、どれを学んでも損をすることはないでしょう。どの言語も広く使われているので、習得すればさまざまな業界への道も開かれます。ひとつを学べばプログラムの基本を身につけることができるため、ほかの言語に移るのも容易になるでしょう。実際、プログラマーの多くはひとつのみならず、複数の言語を習得している場合が多いのです。まずはひとつを選んでじっくりと学び、力をつけてからほかの言語にも挑戦してみてください。