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こどもでも取れる!プログラミング系資格一覧

子どもにプログラミングを習わせる家庭が増えてきています。中学校ではプログラミングの授業が必須になりましたし、今後は小学校でもプログラミングの授業が導入される可能性があるので、プログラミングを学ばせておいて損はないでしょう。また、早いうちからプログラミング技術を身につけさせることで、将来画期的なサービスを生み出す技術者に成長するかもしれません。 しかし、…



子どもにプログラミングを習わせる家庭が増えてきています。中学校ではプログラミングの授業が必須になりましたし、今後は小学校でもプログラミングの授業が導入される可能性があるので、プログラミングを学ばせておいて損はないでしょう。また、早いうちからプログラミング技術を身につけさせることで、将来画期的なサービスを生み出す技術者に成長するかもしれません。

しかし、ただプログラミングを学ぶだけではもったいないです。せっかくですから、子どものプログラミングスキルを社会的に証明するために、資格を取得させてみてはいかがでしょうか。
ここでは、小学生でも取得できるプログラミング関連の資格について、いくつかご紹介します。


Javaプログラミング能力認定試験2~3級

Javaプログラミング能力認定試験」はサーティファイ情報処理能力認定委員会主催の資格試験です。
3級の認定基準は、Javaについての基本的な知識があり、簡単なプログラムが書けること、そしてオブジェクト指向の基本的な概念を理解していることです。すべて筆記試験で、Javaの基礎・Javaの扱うデータ・演算子・制御文・クラスとメソッドが出題されます。試験時間は60分となっています。
2級の認定基準は、Javaについての一般的な知識があり、アプリケーションやアプレットといった小規模なプログラムが書けること、そして、オブジェクト指向の基本的な概念を理解していることです。こちらもすべて筆記試験で、演算子・クラスと継承・変数とメソッド・総称・パッケージ・例外処理・スレッド・クラスライブラリ・アプレットが出題されます。6問必須1問選択となっており、試験時間は90分です。いずれも合格点は、満点の60%以上です。2〜3級の試験は比較的易しい内容となっているので、小学生や中学生でも取得できるでしょう。
1級は実務試験となっていることもあり、子どもには少し難易度が高いかも。



受験地は札幌・東京・名古屋・大阪・福岡があり、受験料は3級が5,100円、2級が6,200円です。申し込み方法は、オンライン・郵便振込取扱票・公開試験受験申込書の郵送の3通りがあります。現在Javaプログラマーの数が不足しているため、Javaが扱える人材は重宝されます。この資格を取得しておけば、IT業界への就職がしやすくなるでしょう。もちろん、子どもが就職活動をする頃には、IT業界を取り巻く状況が変わっているかもしれませんが、Javaを理解しているとほかのプログラミング言語も習得しやすいでしょう。


基本情報技術者試験

基本情報技術者試験」は、IPA主催の国家資格です。試験の対象者は「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」とされており、小学生・中学生でも受験することができます。実際に、この試験に合格した小学生はたくさんいます。
この資格を持っていると、ITの一般知識はあるということを証明することができるので、IT業界では新卒の学生によく求められる資格でもあります。ITパスポートに比べると、求められる知識の深さや広さが増しているのが特徴です。試験は午前と午後に分けて実施され、午前はITに関する幅広い知識を問う試験内容となっており、午後はアルゴリズムやプログラミングに関する問題が出題されます。合格するには、午前・午後ともに、100点満点中60点以上を取らなければなりません。受験地は全国各地にあり、試験日程は4月の第3日曜日と、10月の第3日曜日の年2回です。受験料は5,700円で、申し込みはインターネット、もしくは願書の郵送によってすることができます。試験時間は午前・午後とも150分ずつで、問題は多肢選択式で出題されます。午前は80問が出題され、全問必須です。午後は13問中7問を選択することになっています。



すでにITパスポートに合格している人は、午前に出題される問題の中にはすでに知っている内容も含まれているはずなので、情報処理の初学者よりも勉強時間を短縮することができるかもしれません。また、よくあるのが午前の勉強に力を入れすぎて午後の勉強を満足にすることができなかったという失敗例です。計画的に、バランスよく勉強することを心がけましょう。午後のプログラミング問題は「表計算」を選択するのが最も簡単ですが、就職活動の面接にて「どの言語を選択しましたか?」という質問をされることがあります。そのことを考えると、C言語・COBOL・Java・アセンブラのなかから選択したほうが無難でしょう。特にC言語かJavaがおすすめです。


C言語プログラミング能力認定試験

C言語プログラミング能力認定試験は、サーティファイ情報処理能力認定委員会主催の資格試験です。システムの仕様変更に対応して、実際にC言語でコーディング・コンパイル・デバッグを行い、プログラムを完成させる能力を測定します。3級の認定基準は、C言語の概念を理解し簡単なプログラムが書けることで、試験時間は60分です。2級の認定基準は、500行程度の小規模なプログラムが適切に(理路整然、簡潔、正しく、速く)書けること、そして各種基本アルゴリズムを理解していることで、試験時間は90分となっています。いずれも多肢選択解答形式・マークシート形式の筆記試験で、C言語プログラミングに必要なプログラミング知識・技能を測定する問題が出題されます。


1級の認定基準は、C言語を駆使し、言語処理系、ユーティリティなどの応用プログラムが作成できる能力を有することと、使用しているOSについて理解をしていることです。1級はパソコンを使用した実技試験となっており、事前に公開されているテーマプログラムの仕様変更や仕様追加に対応したプログラムの作成(コーディング・入力・コンパイル・デバッグ)、および変更仕様書の作成を行います。試験時間は150分です。いずれの級も、60%以上の得点で合格となります。



受験料は3級が5,100円、2級が6,200円、1級が7,600円です。試験日程は、3級は6月中旬・9月中旬・1月下旬の年3回、2級と1級は6月中旬・1月下旬の年2回があります。受験地は、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の5カ所です。受験資格は定められておらず、難易度もそんなに高いわけではないので、小学生や中学生でも合格しやすいでしょう。まったくの初学者ならば3級から挑戦するのがおすすめです。ただ、履歴書に書くのなら最低でも2級以上を取得しておきたいところです。1級を持っていれば、実力が認められるでしょう。また、2級と3級に出題される問題は、基本情報技術者試験の午後問題を意識して作成されています。そのため、C言語プログラミング能力認定試験の勉強は、基本情報技術者試験の対策としても活用できるでしょう。


情報検定(J検)の情報システム試験

情報検定(J検)は、文部科学省が後援、一般財団法人職業教育・キャリア教育財団検定試験センターが実施しており、「情報」を扱う人材に必要とされるICT能力を客観的基準で評価します。この資格を持っておくと、大学や短大によっては入学試験が優遇されることがあります。主な受験者は高校生・専門学校生・大学生・社会人といわれていますが、勉強さえすれば小学生や中学生でも合格できるでしょう。情報検定には、情報システム試験・情報活用試験・情報デザイン試験という3種類の試験があります。


プログラミングスキルを証明する資格が欲しいのなら、情報システム試験を選ぶといいでしょう。情報システム試験の科目は、基本スキル・プログラミングスキル・システムデザインスキルがあり、基本スキルとプログラミングスキルに合格した人にはプログラマー認定が、基本スキルとシステムデザインスキルに合格した人にはシステムエンジニア認定が交付されます。合格点は、基本スキル・プログラミングスキル・システムデザインスキルのいずれも65点以上となっています。試験方式は、ペーパー方式とCBT方式の2種類です。


CBT方式とは、パソコンの画面上で行う方式のテストです。ただし、自宅で受験できるというわけではないという点に注意してください。ペーパー方式の試験は、団体試験でのみ実施されています。受験料は基本スキルが3,000円、プログラミングスキルが2,500円、システムデザインスキルが2,500円です。CBT受験の場合、受験料のほかに会場施設料として700円必要になります。試験時間は、プログラミングスキルが10:10〜11:40の90分間、基本スキルが13:10〜14:10の60分間、システムデザインスキルが14:40~16:10の90分間となっており、各試験を開始する前に10分間の説明があります。もちろん、複数の科目を併願することも可能です。受験申し込みは、インターネット上からのみ行うことができます。


VBAエキスパート

VBAエキスパートは、株式会社オデッセイコミュニケーションズ主催の資格です。VBAのスキルを証明することができます。VBAなら、Javaなどのようにややこしい環境設定をしなくても、ExcelまたはAccessさえあればプログラミングができるので、初めてプログラミング学習をする子どもにはおすすめの言語です。ただ正直なところ、VBAを扱えるというだけでは開発の仕事に就くのは難しいです。しかし一般企業の事務職なら、VBAのスキルを大いに役立てることができるでしょう。なぜなら、VBAはExcelやAccessで行うルーチンワークを効率化するプログラミング言語だからです。


VBAエキスパートの試験には、Excel VBA ベーシック・Excel VBA スタンダード・Access VBA ベーシック・Access VBA スタンダードといった種類があります。事務職で役立てるのが目的ならばベーシックだけでもいいですが、今後ほかのプログラミング言語も学んでいきたいと考えているのならスタンダードも取得しておくといいでしょう。試験時間は、Access VBA スタンダードのみ60分間で、ほかは50分間です。合格点は問題の難易度によって変動しますが、1,000点満点中650〜800点くらいで合格できるでしょう。受験料は、スタンダードが14,580円、ベーシックが12,960円です。ただし、マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)、IC3、VBAエキスパート、コンタクトセンター検定試験のなかで、ひとつでも取得している資格がある人は割引が適用され、スタンダードは13,176円で、ベーシックは11,664円で受験することができます。


試験は全国各地で開催されます。受験申し込みは、最寄りの試験会場に直接しましょう。最寄りの試験会場はVBAエキスパートの公式ホームページから探すことができます。試験日時や申し込み方法は、試験会場によって異なります。以前試験を受けた科目と同一の科目を受験する場合、3回目以降は前回の試験日から7日間経過しなければ受験できないという点に注意してください。


技術が移り変わっても、今のプログラミング言語学習は無駄にならない

小学生・中学生の子どもでも取得できるプログラミングの資格をご紹介しました。IT業界は技術が移り変わるスピードが非常に速いので、子どもたちが大人になる頃には、現在使われているプログラミング言語が廃れてしまっている可能性はあります。しかし、Javaに関しては「しばらくのあいだ廃れることはない」という意見を持つエンジニアが多数存在します。思いもよらない驚くような技術が誕生するのがIT業界なので断言することは不可能ですが、Javaの資格を取得しておけばそのまま将来の仕事に直結する可能性は充分にあるでしょう。



もちろん、Java以外のプログラミング言語を学んでも決して無駄にはなりません。なぜなら、プログラミングの基礎知識を身につけたり、プログラミングに必要な論理的思考を今のうちから訓練したりしておくと、新しいプログラミング言語が登場したときに対応しやすくなるからです。ただ、絶対に資格を取得しなければならないというわけではありません。IT業界では資格よりも経験・スキルを重視する傾向があり、採用面接では資格よりも、「何を作ったことがあるのか」という点が見られることがよくあります。「資格を取得したい」という気持ちが子どもにあるのならいいですが、資格に興味がなかったり机に向かって勉強するのが苦手だったりする子どもなら、「好きこそ物の上手なれ」という言葉もあるので、資格の勉強をさせるよりもいろいろなものを作らせたほうがプログラミングスキルは伸びるかもしれませんね。