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江崎グリコが提供するGLICODE(グリコード)がおもしろい

コンピュータにどのような働きを持たせるかを考え、コンピュータが理解できる言語で指示を与えるのがプログラミングの基礎です。自分が組んだプログラムで想定通りにコンピュータが動くかどうかを確認し、問題点が見つかったらプログラムの修正をするというところまで学ばせる必要があります。そこで、小さな子どもでも楽しく学べる教材として開発された、江崎グリコのGLICODE(グリコ…



コンピュータにどのような働きを持たせるかを考え、コンピュータが理解できる言語で指示を与えるのがプログラミングの基礎です。自分が組んだプログラムで想定通りにコンピュータが動くかどうかを確認し、問題点が見つかったらプログラムの修正をするというところまで学ばせる必要があります。そこで、小さな子どもでも楽しく学べる教材として開発された、江崎グリコのGLICODE(グリコード)についてご紹介します。




GLICODE(グリコード)とはどんな教材なの?

江崎グリコが提供するGLICODE(グリコード)とは、子どもにとって身近なお菓子を用いてプログラミングの基礎を学べる教材です。使うのはポッキーやビスコといった江崎グリコの人気お菓子4種類です。ただし、パソコンやスマートフォンの画面上にただお菓子を並べるような、ありきたりな使い方をしないところが江崎グリコの独自性が発揮されている部分です。食べられる本物のポッキーやビスコを、クッキングペーパーや白いお皿など無地の台の上に並べてプログラミングします。文字などはいっさい使わず、お菓子を並べるだけでプログラミングできるという点が斬新な点で、まだ読み書きがうまくできない子どもでも遊び感覚でプログラミングを学ぶことができます。

お菓子を置いたらそれをスマートフォンのカメラで撮影します。すると、マス目で区切られた道を「ハグハグ」という名前のキャラクターが移動するという仕組みになっています。つまり、お菓子の置き方や個数がプログラム言語の役割をしており、自分の置き方ひとつでキャラクターの動きを変えられるというゲームになっているのです。ですから、最初のうちは何も考えずに適当にお菓子を置いて、どんな動きになるかを確かめることもできます。
遊んでいるうちに、どんな置き方をすればどういう動きになるかがわかってくるため、自然と自分で動きを予想してプログラムを組むようになります。

このように、GLICODE(グリコード)は子どもの大好きなお菓子とゲームを組み合わせることで、自分の頭で考えながら試行錯誤を繰り返してプログラミングを学べるという画期的な教材です。GLICODE(グリコード)で使用できるお菓子は、ポッキーチョコレート、ビスコ、アーモンドピーク、アソビグリコの4種類です


GLICODE(グリコード)の実際の使い方は?

GLICODE(グリコード)でプログラミングを行うためには、専用のアプリをダウンロードする必要があります。
開発当初はAndroid版のみの提供でしたが、少し遅れてiOS版のアプリも登場しました。Android版のアプリはGoogle Playで、iOS版のアプリはApp Storeでダウンロードするという点はほかのアプリと同様です。Android5.0以上、iOS9.0以降に対応しているので、対象のスマートフォンかどうかをまずは確認しましょう。



ダウンロード後、アプリを起動するとステージ上にはハグハグというキャラクターのほかに、困って泣いている女の子が登場します。ハグハグが泣いている女の子を笑顔にするというのが、全てのステージ共通のストーリーです。最初の内は、お菓子1種類だけで女の子のところまでたどり着けるステージの造りになっていますが、レベルが上がっていくと、お菓子の組み合わせが必要になります。それぞれのお菓子に設定されている動きは以下の通りです。


・ポッキーチョコレート:置く向きでハグハグの動く向きを、本数で繰り返す回数を指示。

・ビスコ:ハグハグに障害を登らせたり飛び越えさせたりする。

・アーモンドピーク:ハグハグを大きくしたり小さくしたりする。

・アソビグリコ:プログラムに組み込まなくてもOKだが、組み込むと予想外なことが起こる。

また、ステージ上に設置されているものにもそれぞれルールがあります。

・地面:緑色の地面はハグハグが動き回れる場所を示す。

・段差:「登る」を使わないと進めない場所で、「飛び越える」は使えない。

・岩:大きなハグハグになったときだけ壊して進める。「登る」や「飛び越える」では進めない。

・木:木が生えているとハグハグは進めない。壊すこともできない。

・川:「飛び越える」を使わないと先に進めない。

・土管:小さなハグハグにならないと通れない。登ったり飛び越えたりすることはできない。

これらのルールを踏まえたうえで、どうやってハグハグを女の子のところまで進めるかを考えるプログラムですから、子どもから大人まで誰でも楽しくプログラミングを学べる内容です。難易度が低いものから高いものまで順に進めるようになっていますが、マップから戻って遊ぶことも可能です。子ども向けに開発されたものですが、大人でもダウンロードして楽しんでいる人もいるほど、しっかり作られた教材です。


GLICODE(グリコード)は子どもに自分で考えさせる教材

食べ物で遊ぶと怒られた世代の親やおじいちゃん・おばあちゃんのなかには、お菓子を並べて学ぶということに抵抗がある人もいるかもしれません。しかし、どんな風に扱われているかをしっかり傍らで見れば、決して粗末に扱っているわけではないことがわかるはずです。ただし、おやつの時間にGLICODE(グリコード)を使わせるときは、親やおじいちゃん・おばあちゃんは見守りに徹するようにしてください。

子どもに自分で考えることを覚えさせるためには、周りの大人が手を貸してはいけません。とはいえ、子どもだけでやらせるのではなく、大人が見ているところでさせることも大事です。それは、スマートフォンの操作が必要だからです。スマートフォンを使うなら、見えるところでやるようにというルールの下でやらせてみましょう。お菓子の置き方や本数が明らかにおかしいと感じても、先走って声をかけてはいけません。自分でプログラムの間違いに気づかせ、修正させるのもプログラミング学習の目的のひとつです。ただし、カメラの使い方が悪くてうまくいかないようなときに、まっすぐ上から撮るようにアドバイスを与えるのはOKです。




「GLICODE(グリコード)で遊んでみた」



GLICODE(グリコード)では、お菓子ごとに置き方に意味があり、うまく撮影できていないとせっかく正しく置いていても思ったような反応をしない場合がありますちなみに、ビスコは縦長に置くと「登る」、横長に置くと「飛び越える」とう動作になります。もし斜めになった状態で撮影してしまうとうまく反応しません。また、部屋の明かりやお菓子の陰で個数を間違って判断されてしまうこともあります。ビスコのように厚みのあるお菓子の場合だと影も個数に入ってしまい、思った動きにならないという場合も。

プログラムにミスがなくても失敗するケースがあることに自分で気付かせるのも勉強のひとつですが、子どもの性格によってはそれで挫折してしまう場合もあります。
影が個数に入ってしまっていることを指摘するのではなく、子どもが自分で気付くように誘導してあげるなど、うまい声掛けをしてあげることも必要です。