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文部科学省のICT教育に関する現状の取り組み

情報社会の真っ只中と言える今日、教育の現場ではICT教育が進められています。 新たな教育の形となるICT教育について、文部科学省は現在どのような取り組みを行っているのか?また、現段階でどのような課題が浮き彫りになっているのか?併せて紹介したいと思います。 文部科学省が目指す教育の情報化とは 文部科学省が掲げる「教育の情報化が目指すもの」には、「情報教育」…

情報社会の真っ只中と言える今日、教育の現場ではICT教育が進められています。
新たな教育の形となるICT教育について、文部科学省は現在どのような取り組みを行っているのか?また、現段階でどのような課題が浮き彫りになっているのか?併せて紹介したいと思います。

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文部科学省が目指す教育の情報化とは

文部科学省が掲げる「教育の情報化が目指すもの」には、「情報教育」「教科指導における情報通信技術の活用」「校務の情報化」という3つの柱があります。その中でも、「教科指導における情報通信技術の活用」が最もICT教育と関連が深いものになります。

ICTを活用した新たな指導方法

ICT教育はこれまでの授業形態とは異なり、教師と生徒が双方向性を有することが大きな特徴です。ICTを活用することにより、これまでの一斉学習に加え「子供たち一人一人の能力や特性に応じた個別学習」や「子供たち同士が教え合い、学び合う協働的な協働学習」など、新たな授業形態を取ることが可能になります。

一斉学習でも分かりやすい授業を実現

通常のスタイルである「一斉学習」は、電子黒板を使って画像や動画などを取り入れることにより、授業内容を分かりやすく伝えることができます。それにより、理解を深めるだけでなく、興味や関心を持たせることが可能です。

学習にさらなる深みが得られる個別学習

個別学習でICTを活用することにより、一人一人のレベルに応じた学習ができるだけでなく、デジタル教材を活用した試行により、各自の考えを深めることができます。写真や動画などのメディアを活用することで、多様な表現や制作が可能となります。

発表や表現するためのICT活用

タブレットを用いてグループや個人同士で発表や意見の交換の場を持つことや、電子黒板を用いて発表や協働制作を行うことで、これからの時代に最も重要なコミュニケーション能力を育むことができます。教師が生徒に教えるだけでなく、生徒同士で学び合うことで異なる考えの共有が可能になるのです。

ICT教育における今日の教育の現状

既に先進自治体では各教室に電子黒板や無線LANなどの整備がされ、児童生徒はタブレット端末を一人一台持つ環境の中で授業が行われています。しかし、多くの都道府県では、厳しい財政状況に置かれており、ICT教育の拡大へ向けた環境整備や予算確保は十分行えているとは言えません。
今後、ICT教育を拡大させていくためには、現在行われているICT教育の課題を精査し、解決、そして理解を求めることが大切になります。

予算を始めとする課題

ICT教育の拡大にはデジタル機器の導入だけでなく、指導者の育成などの整備が不可欠です。そのためには、予算を確保する必要があります。現在、デジタル機器の導入に対する授業の効果や評価が明確になっていないため、予算の理解が得られていない状況です。

ICT教育における環境整備の必要性を理解してもらい、予算を確保するというような課題の優先性を付けながら解決をしていかなければいけません。そして、文部科学省だけでなく、日本という国全体が理解を示し、支援を行わないと解決しない問題でもあります。

まとめ

ICT教育は学力向上に寄与するとは思いますが、もっと大切なことは別にあります。それは、授業にICTが取り入れられることにより、生徒の学習に対する関心を強めるという期待です。教室が「教える側」と「教わる側」の一方通行だった場所から、「教え合う」という双方向のコミュニケーションの場になれば、子どもたちは主体的に考えるようになります。
それは、今の日本にまたグローバルにとっても求められている人材要件でもあります。関係者はこれらのことを理解し、一日でも早く全ての学校でICTが導入できるよう進めていかなければいけません。