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情報処理学会 第80回全国大会をレポート

早稲田大学で実施された、情報処理学会 第80回全国大会において、「子ども達に、いま必要なマナビ:プログラミング的思考や読解力の必要性と教育のあり方は? 〜データなどの確かな根拠に裏付けされた実態と展望〜」というテーマでG7プログラミングラーニングサミット実行委員会会長の鷲崎教授が司会進行役となったトークセッションが行われたので潜入してきた。   まず始め…

早稲田大学で実施された、情報処理学会 第80回全国大会において、「子ども達に、いま必要なマナビ:プログラミング的思考や読解力の必要性と教育のあり方は? 〜データなどの確かな根拠に裏付けされた実態と展望〜」というテーマでG7プログラミングラーニングサミット実行委員会会長の鷲崎教授が司会進行役となったトークセッションが行われたので潜入してきた。

 
まず始めに、基調講演として国立情報学研究所 社会共有知研究センター長の新井紀子氏が、「初等教育におけるプログラミング(的)教育の必要性と、プログラミング教育の不必要性」について登壇した。

 
新井氏は同センターにおいて「ロボットは東大に入れるか?」プロジェクトを通じ、AIやロボットと差別化しうる人間に求められ、しかも公教育で育成可能な能力とは何かを研究している。
 
その中で、新井氏は、エドテックの導入は慎重にすべき、プログラミング教育をやるなら、理数と連携した方がいいという考えを強調している。
「中学を卒業するまでに、中学校の教科書を読めるようにすることが教育の最重要課題」と唱えている。読解力こそがロボットに立ち向かえる人間の優位性だと主張している。
 
次に、パネルディスカッションが行われた。
 
柏市教育委員会学校 教育部学校教育課 副参事の佐和氏、日本STEM教育学会 プログラミング教育研究会代表の後藤氏、早稲田大学 教育学部・基幹理工学部の齋藤氏を迎えた。
 
プログラミング教育は本当に子供たちに必要か?
それぞれの2020年小学校プログラミング教育必修化に向けた取り組みの発表がなされた。
 
柏市は、既に市内42校でプログラミング教育を昭和62年から行っているという。

 
官民の双方向からプログラミング教育を推進している。

 
G7プログラミングラーニングサミットを運営、プログラミングツールを触る前と後でアンケートを取り、意識の違い等を調査している。

 
新井氏は、決まった事だから、国策だから、スムーズに進むように実行しようとしているのが残念と言う。
「プログラミング(的)思考」という言葉の捉え方が、それぞれ違うので現場で混乱がおこっているのではないか?とも懸念しているようだ。

そもそも、プログラミング教育で一番やってはいけないことは、ツールの使い方を教える授業になってはいけないということだ。どんどん小学校でやることが多くなっている。時間を奪い合うことを企業がやるべきではない警鐘を鳴らしつつも、この活動は、より一層加速化すると思われるので、間違った方向に子供たちを導くことは避けたい。

そのためには、官民での連携が必要となってくるであろう。

様々な団体、イベントが乱立しているように思えるが、今度は統一していくのがよいのではないだろうか。