こどのものプログラミング教育を考えるメディア

1月22日(日)放送の「beプログラミング2 ~2020年大予測!小学校の授業はこうなる!?~」の制作発表及び、収録現場をレポート!

ロボットや人工知能など第4次産業革命の到来に向けて、世界各国がIT人材の育成に力を入れています。そんな中、IT先進国から数年遅れているといわれる日本でも、2020年から小学校でプログラミングの授業が導入することが発表されました。ですが、教育目標や内容など具体的なことは、ほとんど示されていません。 「beポンキッキーズ」でおなじみのフジテレビKIDSが、次世代を担う子…
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ロボットや人工知能など第4次産業革命の到来に向けて、世界各国がIT人材の育成に力を入れています。そんな中、IT先進国から数年遅れているといわれる日本でも、2020年から小学校でプログラミングの授業が導入することが発表されました。ですが、教育目標や内容など具体的なことは、ほとんど示されていません。

beポンキッキーズ」でおなじみのフジテレビKIDSが、次世代を担う子ども達とその保護者はもとより、現場の教育関係者のプログラミング教育のイメージ作りのヒントになることを目的とした「beプログラミング2 ~2020年大予測!小学校の授業はこうなる!?~」という特番を制作しているというので、その現場にお邪魔してきました。



場所は、まさに近未来を彷彿とさせるNTTデータ INFORIUM 豊洲イノベーションセンターで行われました。校長には、本業でも小金井市立前原小学校の校長をしている松田孝先生、ゲスト生徒として、鈴木福くん、谷花音ちゃんを迎え、各教科をプログラミングツールで対応したものでした。



<各教科の講師陣はこちら↓>
【国語】吉田潤子 先生(NTTデータ)
【算数】久木田寛直 先生(駿台電子情報&ビジネス専門学校)
【理科】赤石先生 先生(YouTuber)
【社会】原田康徳 先生(デジタルポケット)
【英語】サミュエル・デイビッドソン 先生(ナイトズーキーパー)
【音楽・図工】平井聡一郎 先生(古河市教育委員会)
【体育】利根川裕太 先生(みんなのコード)
【総合】國領二郎 先生(慶應義塾大学)



番組に携わった様々な方達に、インタビューもしてきました。

~松田孝校長から一言~

2016年12月21日にいよいよプログラミング教育が学習指導要領に明記された。
学校は本来子供たちが生きる時代と、そこで必要な技術を学ぶ最先端の場だと考えている。
だが、現実はなかなかそうなっていない。プログラミング教育の必修化で、子供たちの未来に責任を持つ教育、新しい学びを実現できると思っている。
ただ、学校の現場はなかなかイメージがわかない。だからこそ、今回この番組を通して、学校の教員、子供たち、関係者にも見ていただき、新しい学びの具体的なイメージを作ってほしいと思い、先生方を招集し、授業をしていただいた。

~現役小学6年生 谷花音さん~

プログラミングは簡単なものもあれば、高学年向けの難しいのもある。
でも、プログラミングをやることによって、いつの間にか学んでる感覚がある。
日本だけでなく、世界各国でプログラミングの授業が増えてくると学ぶのが楽しいと思える子がどんどん増えていくのではないかと思います。


~番組制作プロデューサー山田洋久さん~

beプログラミングという番組は今回が2回目。
元々テレビでプログラミングをどうやるか?やらないといけない!という危機感から1回目を始めた。世界では色々進んでいる中で、日本はどうなっているのか?というのを客観的に見た時、テレビは何ができるんだろう?と思い、今回「2」を作ろうということになった。
2020年に小学校でプログラミングが必修化されるが、この番組を見て、一般の方が「こんなことが学べるんだね」ということを少しでもわかってくれたら嬉しい。そんな「たたき」となれるような番組にしたい。この「ミライ授業」を日本だけではなく世界に提案できるような番組にしたいと思っているし、ネットでも観れるようするつもりなので、是非楽しみにしてもらいたい。


~古河市教育委員会 平井聡一郎さん~

実際には2018年には移行措置がはじまってしまうのであと15カ月、と考えるとすごい危機的状況かと思っている。ただ、その残り1年ちょっとの間に、各学校でリーダーとなるような先生方を育てていくこと、そして今日やったようなモデルとなるような授業を日本中から集めて、「こういうことでいいんだ」とういものを、たくさん集めてみんなでそれを広めていくこと、これをやっていかないと間に合わないかもしれない。
ただ、こうやって少しずつでも、広がっていって、色んな人たちが、関心を持ってくれていくことによって、間違いなく確実に、進んでいくのではないかと思っている。日本のプログラミング教育は、世界から遅れているというが、教育の分野ではどこの国も困っているので、他の国の情報も集めて、やっていければと思っている。



~慶應義塾大学常任理事/科学技術振興機構 國領二郎さん~


プログラミングは、これから日本の子供たちが、求められる創造性や自分たちで色んな社会に役立つものを作りだしていくための、とても有力なツールだし、それを通じた考える力をつける上で、非常に強力なモノだと思っています。
プログラミングは、それを単に理解するだけではなく、創りだしていくというところが大事なので、プログラミングの必須化で、全てのお子さんに体験してもらいたい。
色んなモノが実現できちゃうので、未来は楽しいよと伝えたい。

Q:どのツールから触っても問題ないか?
それは現場の先生も、とても悩ましいところだと思う。少し離れた観点から考えると、どんなツールでもいいので、あるものとあるものの関連付けをして、結果としてどういう事に結び付けるかの原理はそんなに変わらない。そこの考え方、発想の仕方を身に着けてもらえれば、道具はしばらくは、日進月歩するので、どんなツールが出てきても、それを習得できるような基本的なものの考え方を身に着けてもらうことが一番大事である。

Q:理想と現実の解消法は?
ITの世界なので、色んなツール(教材)を共有していったり、オンラインで学べる部分は
オンラインで対応などしていきながら、だとおもうが、それでもやはり一人一人のお子さんに先生が一人ひとり対応していくことはとても大事な部分だと思うので、先生方が底の部分に集中できるように、いかに支援していけるのか?というあたりがカギとなるだろう。


~駿台電子情報&ビジネス専門学校講師 久木田寛直さん~

普段は、デザインの仕事メインでデザイナーをやっている。駿台電子情報&ビジネス専門学校にはデジタルクリエイター科があるが、そこの学生達にも、Mボットを教材として使わせている。プログラムやモノを作る上で、どういった考え方、どういった頭の使い方をしたらいいのか?そういったところを普段から使っていく事が、何の職業に就くにおいても、重要なのではないかと思ったから。
論理的な思考は左脳、クリエイティブシンキングは右脳で働いていると思う。
どちらにもよさはあるが、個人的には、バランスよく鍛えていく事が社会に出ていく
上では必要なので、そこをうまく育ててあげる事ができないかと考えたときに、ロボットを作る、モノをつくるということは、クリエイティブな頭も使うし、ロジカルにプログラムを理論的に考える事にも使えるので、総合的に勉強するのに適していると感じた。
教え方もすごく大事。プログラムはこうだとロジカル的なことだけ教えてしまうと、左脳系ばかりの子になってしまう危険性を感じている。
人と話して色んな発想していく事が大事。ロジカルシンキングは一つに答えを絞ろうとしている考え方。クリエイティブシンキングは、答えはいくつあってもよいという考え方。

ロボティクスやっていても苦手な子もいる。その子は何か視点がちょっと違うところにある。それも見つけやすい。
プログラミングに興味を持つ子もいれば、ロボットのデザインに興味を持つ子もいる。
例えば、ロボティクスとプログラムにこの子は興味がないんだと感じたときに、違う事を提案しやすい教材でもあるのだ。
ハード物なのでトラブルはでてきてしまうが、それがなくなれば、先生が一人一人の個性をうまく育てていきながら、みんなが得意分野で集まってモノを作っていくことの可能性がある気がしている。
モノにインターネットやデジタルが入ってくることで、これからは自分に必要な物は自分でつくっていく新しい時代になっていくのではないか。

Q:未来は明るいか?
子どもたちには、何か夢中になれるものをもってほしい。
ロボットを作っている子達は結構、そんなに興味なさそうな子でも、何かきっかけがあると凄く夢中になる。そもそも夢中になることができるはずなのに、なんとなくそれがイヤになってしまうのは、テスト勉強や受験勉強中心になっていってしまっているので、そうではなく、好奇心を伸ばしていけるような教育を日本ができるようになっていければ、学を身につける子が増えていくのではないか。
プログラムの考え方さえ理解できればよい。これから、そういう教育になっていくのであれば、未来は明るいし楽しいと思う。



日本の子供たちよ、きっと未来は明るく楽しいぞ。インタビューをして、筆者はそんなことを思いました。
番組は、1月22日(日)12時~(55分)BSフジにて放送予定なので、これは是非見るべし。

番組HPはこちら→http://p-kies.net/ict/