コラム
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2018.8.8
2018.8.8

こどものミライ主催「サマースクール」イベントレポート!

8月4日・5日に東銀座にあるD2Cホールにて、「こどものミライ」のサイトリニューアル記念である
「サマースクール」が実施されたのでその様子をレポートする。

はじめてのプログラミングとIoTコース

手のひらにのせられる大きさの、プログラミング専用こどもパソコン「IchigoJam」を使って、
はじめてのプログラミングとIoTに挑戦するコースでは、講師に開発者の福野泰介さんをお迎えし、
自分たちの身の回りにたくさん、プログラミングされているものがあるということを実感させ、
ゲームをつくってみるワークショップが展開された。

子供たちは目の前に広がる、不思議な光景(配線や、コードがむき出しの状態)に、最初はとまどいつつも、
徐々に慣れていったのか、次々とお題をこなしていった。

簡単なゲームを設計し、プレイし、ネットにつなぐことで、誰が最高得点を取ったのかがわかることで
立派にIoTの経験もこの短時間でしていた。
福野氏からは、
「コンピューターを味方にできるというのは素晴らしいこと。
もっとプログラミングやってみたいと思いました?」と質問すると、子供たちは皆「はーい!」と
元気よく返事をしていた。

IchigoJamで使えるコマンドは100あるそうなのだが、実は今日だけでもう既に24を使ったとのこと。
もう少し頑張れば、スマホ用のアプリもつくれるようになるらしい。
そして、リニューアル記念なので、今日自分が使ったキットを持って帰ってもらった。
家に帰ってもテレビにつないでみたり、難しいバージョンにもチャレンジすることが可能ではないだろうか。
なんと大盤振る舞いなことか。

はじめてのプログラミングトイコース

色々なものをキーボードへ変えてしまうテクノロジートイ「Makey Makey」を使って、
電気を通すものと通さないものをみつけたり、Scratch&Makey Makeyで楽器を作ったり、
遊びながら学べるプログラミングトイを体験するコースでは、プログラミング教材とおもちゃの専門店
coporii(コポリ)の店長丸山さんが講師を務める。

世界中で最も普及しているプログラミングアプリ「Scratch」を生んだMITメディアラボの学生が開発した
「Makey Makey」は、コンピュータと電気の仕組みを使って、身近なものをキーボードやコントローラーに変えることができる。

ニューヨーク現代美術館(MOMA)に、最新の子供向けテクノロジー教材として展示されているツールである。

電気を通すものなら、何でもキーにできるのだ。
子供たちは、たくさん用意してある、様々な道具をそれぞれ思い思いに席に持ち帰り、試していた。
新しい気付きがそこにあったことだろう。

その後、Scratchでプログラミングをして楽器を工作し、その二つをつなげて、全員で「きらきら星」を演奏!
なかなかの出来であった。

こちらもコースで使った「Makey Makey」をお持ち帰り。家で更に電気を通すもの通さないものを試すことが可能となった。
リニューアル記念なので、これまた大盤振る舞い・・・・。

ミライの授業を体験コース

色や動きをプログラミングで制御できるボール状のロボット「Sphero SPRK+」を使って、
サッカーゲームをしたり、絵を描いてみたり、2020年から小学校で必修化となるプログラミング教育の授業を体験できるコースでは、ICT機器を活用した授業改革などを推進している平井聡一朗先生をお迎えし、より近未来的な未来の授業が展開された。
しかもこのコース、子供たちの前に先生向けにも実践されていて、そこで体感した現役の先生方が、子供たちのメンターを担当するという、初の試みであった。

まずは、スフィロの動きを確認、パッドとペアリングしたスフィロを床一杯使って、動かす。
前後がうまくいったら、今度は、斜め、正方形とできるようになってきたら、最後の難問、星形の軌道を動かすお題にみな四苦八苦。
回る角度、方向をどう指示したらよいか?など、数学的発想が必要だ。


その後、スフィロのロボットボールを球として使うスフィロポンや、絵具につけて、思い思いにスフィロを動かすとなんと、芸術的な作品ができあがっていたり、シート上の指示通りにスフィロを動かしたりして十分スフィロの楽しさを味わっていた。


2020年のプログラミング必修化に向けての課題はまだまだあるだろう。
むしろ、ツールを手にする子供たちが一番無邪気に遊んでいるのだ。
意識改革は現場の先生や、親に必要なのではないだろうか。

まだ、先、後2年ではなく、今から世の中の動きを敏感に察知し、興味をもって動くこと、それこそが
これからの日本をよりよくしていく原動力にもなりえるのだ。
夏休みも、そろそろ中盤にさしかかる。今夏こういったイベントにたくさん参加して、新しい学び、気付きを子供たちと共に親にも感じてほしいと思う。

こどものミライ