コラム
COLUMN
COLUMN
コラム
 | 
2018.10.13
2018.10.13

Makey Makeyをつかってオリジナル楽器を作ってみよう!

「こどものミライサマースクール」では、今年の8月に3つのワークショップを実施しました。そのうちの1つの「Makey Makeyで楽器作り」ワークショップは、Makey Makeyとパソコンとほんのちょっとの道具があれば、ご自宅でもワークショップと同じように楽しんでいただける内容だったので、ぜひご紹介させていただきたいと思います。
また、こども向けイベントなどで、プログラミングに関連した簡単なワークショップをやりたいと思っている方にもおすすめの手軽な内容でしたので、ぜひ参考にしてみてください。

ちなみに、Makey Makeyはワークショップを一緒にやってくれた「プログラミング教材とおもちゃの専門店コポリ」さんでもお取り扱いがあるので、ぜひチェックしてください!

Makey Makey(メイキーメイキー)|ひらめきボックスcoporii

今回のワークショップ「Makey Makeyで楽器作り」は、次のとおりに進めました。
1.Makey Makeyのあそびかた
2.Makey Makeyの特性
3.電気の通るものを探してみよう
4.楽器をつくってみよう
5.演奏してみよう

記事の最後では、当日参加してくれた方に配布したハンズアウトを、WEB配布用に改訂してダウンロードできるようにしておきます。そちらもぜひご活用ください。

それでは、ひとつずつ内容をご紹介していきましょう。

1.Makey Makeyのあそびかた

Makey Makeyは、マイクロUSBケーブルでパソコンに接続して利用します。パソコンに接続することで、身近なものをキーボードやコントローラーにすることができるのです。

Makey Makeyの箱の中には、
・Makey Makeyボード
・マイクロUSBケーブル
・イモムシコード6本
・スタートガイド(英語)
・Makey Makeyステッカー
が入っています。

Makey Makeyボードには、たくさんのキーが用意されています。
クリップをつないだものがそれぞれのキーになります。

では、さっそくあそんでいきましょう!

「バナナボンゴを演奏しよう」
①Makey Makeyには、つなぐだけで遊ぶことのできるWEBアプリが用意されています。ワークショップでは、このWEBアプリの中からバナナボンゴを選んで演奏してみました。https://apps.makeymakey.com/bongos/にアクセスしましょう。

②パソコンとMakey MakeyボードをUSBケーブルでつなぎます。

③Makey Makeyボードのアースにイモムシコードのクリップをつなぎ、反対側のクリップの金属の部分を指でつまみます。

④Makey Makeyボードの左矢印キーとスペースキーにイモムシコードのクリップをつなぎ、反対側のクリップにキーにしたいものをつなぎます。ワークショップでは、Makey Makeyの紹介ビデオで最初に登場するバナナをつないでみました。

これで準備は整いました!
つないだバナナをタップすると、WEBアプリの中の2つのボンゴから音が鳴ります。

ワークショップに参加した子どもたちの中には、夢中になってくるとMakey Makeyボードのアースにつないだクリップを持つことを忘れてしまう子もいました。
ここでMakey Makeyのしくみを説明しました。

2.Makey Makeyの特性

Makey Makeyは、電気が通るものなら何でもキーにできます。アースにつないだクリップを持つ人間が、キーになる電気を通すものを触ることで、電気が通ってパソコンに信号が送られる仕組みです。

3.電気が通るものを探してみよう
ワークショップでは、次のようなものを用意しました。
これらの中から好きなものを選んでMakey Makeyにつなぎ、バナナボンゴを鳴らせるものをみつけてもらいました。バナナボンゴが鳴る=電気を通すものということです。

・粘土
・アルミホイル
・折り紙
・カラーホイル
・サランラップ
・紙コップ
・割り箸
・6Bの鉛筆
・プラスチック皿
・紙、ダンボール
・バナナ

他にも、コップに入れた水や小銭、生花、ジュース缶などを試してみても面白いと思います。

ワークショップでは、各自が試したものと、その中で電気を通すことが確認できたものを発表してもらいました。

○ワークショップに参加した子どもたちがみつけた電気が通ったもの
・粘土
・アルミホイル
・カラーホイル
・6Bの鉛筆で書いた絵

電気を通すものがみつかったら、次は楽器づくりです!

6.楽器をつくってみよう
①Makey Makeyで演奏する楽器をScratchで作ってみます。
ワークショップでは、MakeyMakeyでのプログラミング学習用にコポリ&こどものミライが用意したScratchの楽器(ピアノ、ギター、ラッパ、ドラム)をつかいました。みなさんも使ってみてください。
https://scratch.mit.edu/users/d2c_kodomonomirai/

ここにあるScratchのプロジェクトは「中を見る」ボタンを押してスクリプトを確認してもらうことも、リミックスすることもできます。ワークショップでは、Scratchの楽器は全てのキーが「ド」の音になっていました。キーにあわせてスクリプトで音を変えながら、Scratch楽器の中身を紹介しました。

このScratchでは、楽器の音色を選んだり、音をの長さを変えることもできます。ワークショップでも、色々な音を試しながら、みんな思い思いに楽器作りを楽しんでいました。

②Scratchで楽器ができたら、次はMakey Makeyにつなぐキーとなる部分の制作です。さきほどみつけた電気を通すものを使って、自由に楽器を作ります。
電気を通さないものでも、電気を通すものと組み合わせることで、面白い楽器ができます。ワークショップでも、楽しくて面白い楽器がたくさんできました。

楽器ができたらぜひ演奏してみてください。今回は、上下左右の矢印とスペースキー、左クリックの6つの音を鳴らせる楽器を作りました。6つの音でも演奏できる曲はいくつかありますが、今回のワークショップでは「きらきらぼし」をみんなで演奏しました。
当日配布したハンズアウトに簡単な楽譜を載せていたのですが、WEB配布用に改訂したハンズアウトにもこの楽譜を載せています。ぜひご利用ください。

Makey Makeyで楽器作りワークショップWEB配布用ハンズアウト(PDF:約24MB)

Makey Makeyで楽器作りワークショップ、いかがでしたか?
難しいプログラミングをすることなく、工作したり遊びながら、電気についてやプログラミングについて、ほんのさわりですが体験できると思います。ぜひ親子で一緒に遊んでみてください!

こどものミライ