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2016.7.6
2016.7.6

まず変わるべきは親!プログラミング教育の義務化で親はどう対応?

プログラミング教育の背景には、高度なIT人材の育成を求める政治・産業界の意向が働いています。2013年に発表された「三本の矢」の一つの成長戦略の中で、義務教育段階からプログラミング教育等のIT教育を推進する旨が記載されているのです。

プログラミング教育の推進といっても、保護者の方はどう対応すればいいのか戸惑ってしまうかもしれません。この記事では、プログラミング教育の義務化によって親の考えはどのように変わるべきか考えたいと思います。

必須教養としてのプログラミング

まずは、プログラミングの必要性について理解しておく必要があるでしょう。現在の世の中では、子供でもスマホやパソコン、タブレットを通して、日常的にインターネットと接して生活しています。こうしたインターネットサービスやインターネット機器の裏側では、必ず何かしらのプログラムが動作しているのです。
つまり、プログラミングを理解していなくても、プログラミングされているものを使っているのが現在の我々なのです。そのため、プログラミングは国語や算数と同様に、最低限身につけておくべき教養として求められていると言えるでしょう。

プログラミングをきっかけとした親子のコミュニケーション

プログラミング教育が小学校課程から義務化されると、「子供の宿題や子供の質問に答えることができないから不安だ」という保護者の方も多くいることでしょう。
しかし、不安に思う必要は全くありません。子供が質問してきたら、一緒になって考えたり、調べたりすればいいのです。プログラミングにおいて、最も大事なのは「答え」ではありません。考え、実践し、修正し、改善する。このプロセスこそが重要です。
そのため、保護者の皆さんが答えを提示してあげる必要はありません。ましてや、プログラミングについて長ける必要もないと思います。大切なのは、自身で論理的に考えさせるきっかけを作ってあげ、プログラミングを通じて親子のコミュニケーションを作ることなのではないでしょうか。
プログラミングがわからない、知らないから不安と考えるのではなく、知らないからこそ子どもと一緒に学ぼうとする姿勢を見せればいいのです。

子どもの学ぶ姿勢を応援しよう!

従来の国語算数理科社会英語以上に、プログラミング教育においては子どもの自発的に学び、作る姿勢が重要です。こうした教科とは学ぶ内容の性質が全く違っていて、先生や親が手取り足取り教えることはそもそも難しいということもあります。
つまり、プログラミング教育によって子どもが身につけるのは、プログラミング知識そのものというよりも、自分で試行錯誤し問題解決していく姿勢なのです。もちろんプログラミングの知識や概念自体もこれからの社会で必要になってきますが、それ以上に必要なのが自発的に学び続け、成長し続けることです。
親はこうした姿勢をプログラミング教育によって身につけられるのだ、ということをよく理解するべきです。そうでないと、学校教育の中にプログラミング教育が導入された意義も分からず、子供のせっかくの成長の機会を逃すことになってしまうかもしれません。
先ほど述べた「親も一緒に学ぶ」ということもそうですが、子どもの学びを影に日なたに応援するようにしてほしいものです。

まとめ

IoTという言葉がキーワードになる昨今、プログラミング教育導入の流れは止まりそうにありません。保護者の方々には、プログラミング知識が社会の必須教養になりつつあることを理解し、子どもの自発的な学びを応援する気持ちでプログラミング教育に対応していただきたいと思います。

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