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2016.7.9
2016.7.9

今なぜプログラミング教育なのか?求められる3つの理由

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欧米各国からやや遅れて、日本でも子どもたちへのプログラミング教育の導入が進んでいます。すでに2012年から中学校で必修化されており、2020年からは小学校でも導入することが現在検討されています。
このように普及しつつあるプログラミング教育ですが、なぜ各国で導入が急がれているのでしょうか。この記事では、今プログラミング教育が求められる理由を考えます。

高度なIT人材の不足

IoTという言葉が時代のキーワードとなっているように、これからますますIT機器や関連サービスが、生活の隅々にまで浸透していくと見られています。そうした新製品やサービスの開発のためには、高度なプログラミングスキルを持ったプログラマーが求められているのです。
ところが、増加する人材需要に対して供給は十分とは言えません。Microsoft、Apple、Facebookなど名だたるIT企業を有するアメリカでさえ、プログラマー不足が国家的な課題として認識されています。もちろん、日本でも同様です。国の経済競争力向上のために、高度なプログラミングスキルを持つ人材を増やさなければなりません。
そのため、プログラミング教育は高度なIT人材育成のために必要不可欠であると考えられます。初等・中等教育に取り入れることで間口を広げ、結果的に能力の高い人材がプログラマーを見出す機会を増やそうとしているのです。

新しい教育ニーズ

これまでは「勉強ができるかどうか」に重きを置かれてきたため、テストで点数を取ることが優先されてきた風潮が根強くありました。いわゆる、学歴至上主義とも言える価値観です。
しかし、雇用が流動化しグローバル化する社会の中では、そうした従来の価値観は揺さぶりを受けています。テストで点数を取るよりも、より実践的な論理的思考力、自己表現力、問題解決能力を求められているのです。
プログラミング教育は、そうした能力を伸ばすことに長けている教育分野と言っても過言ではないでしょう。
なぜなら、プログラミングでは問題解決のために、自分の意図する処理を論理的に組み立て、実際に自分の手で表現するためです。
IT人材育成という国のニーズもありますが、プログラミング教育の普及の背景には、このような子どもの将来を気遣う親の新たな教育ニーズもあるのかもしれません。

新たなキャリアを開く道

現在の背景も踏まえて、まだまだプログラマーの市場価値は高まっていくことでしょう。前述のように、世界的にプログラマーは不足傾向にあり、売り手市場が続いています。そのため、プログラミングを学ぶことは、キャリア形成において自身の可能性を大きく広げることになるのです。
実際、アメリカでは「プログラミングブートキャンプ」と呼ばれる大人向けのプログラミング教育市場が急速に伸びています。コストは10,000ドル以上と決して安くはありませんが、その卒業生は転職前と比べて平均年収が52,000ドル上昇したという結果もあるようです。
参考:http://forbesjapan.com/articles/detail/11424
プログラマーにならなかったとしても、IT業界では営業・コンサルタント・プランナー・デザイナー問わず、コードが分かる人材需要が極めて高い状態にあります。プログラミングを学ぶことは、自分の可能性を変える大きなきっかけになることは、間違いありません。

まとめ

プログラミング教育の導入は、日本をはじめとした世界的なプログラマー不足に応えるものです。また、21世紀の社会を生き抜く上で、必須となる能力を言っても過言ではないかもしれません。
プログラミング教育普及の流れは今後もしばらく続くと思いますので、一人でも多くの方がこの流れに乗って、成功のきっかけをつかむことを祈っています。

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