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コラム

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2018.7.23

学研ステイフル『カードでピピッと はじめてのプログラミングカー』


今や、おもちゃの世界にもAIやVRなど、様々な最新技術を体験できる製品が登場しています。スマートトイ研究所では、教育ライターと小学生の親子が、デジタルとアナログが融合した最新のおもちゃや教材について、実際に遊んでみた体験をもとに、遊び方から効果、子どものハマり度までを考察していきます。

幼児から楽しめるアンプラグドなプログラミングトイをご紹介!

第1回でご紹介するのは、今年の「日本おもちゃ大賞2018 エデュケーショナル・トイ部門」で大賞を受賞した、学研ステイフルの『カードでピピッと はじめてのプログラミングカー』(以下プログラミングカー)です。
プログラミングカーは、「学研STEAM」商品のひとつで、幼児から取り組めるプログラミングトイです。中に基盤が見えるクリアボディの「くるま」と、「まえ」や「ゴール」などの「めいれいカード」、街の地図がかかれた「ぼうけんマップ」を使って、くるまにどんな命令を入れて走らせるか、自分でプログラムすることができます。

『カードでピピッと はじめてのプログラミングカー』
●発売 学研ステイフル
●直販価格 6,458円 (税込)

【パッケージの内容物】
・プログラミングカー(単三電池3個が必要)
・めいれいカード 60枚
・カードボード 2枚
・めいれいタグ 10枚
・ぼうけんマップ
・マニュアル

プログラミングカーは中が見えるデザイン。「めいれいカード」は紙製で、一枚ずつ切り離して「カードボード」に並べることで、物事の順番を整理することができます。
 
プログラミングカーの後ろの部分にはカードを読み取る機能と、「じっこう」「けす」「はんぶん」の3種類のボタンがついています。
 

遊び方については、まず下記の動画をご覧ください。

プログラミングカーに「めいれいタグ」を読み込ませると、あたえた命令通りにくるまが動きます。たとえば、「まえ」のタグを3回読み取ると3回前進します。「まえ」「まえ」「みぎ」なら、前に2回進んだ後、右を向きます。このように命令を複数組み合わせることで、くるまをコース通りに走らせることができます。

音や光のギミックに子どもは夢中になる!

基本の遊び方は、ぼうけんマップでコースを決めて、そのコースを走らせる道順を考えます。
とはいえ、子どもが小さいうちは、「めいれいタグ」を読み込ませて、動きや音を楽しむだけでも十分楽しめます。自分の読み込ませた「めいれいタグ」によって、プログラミングカーの動きや音が変わるため、幼児でも次第に「どの命令によって、どんな動きをするのか」を理解していきます。

めいれいタグを読み込むと「ピッ」と音が鳴ります。このギミックが楽しく、子どもは何度も繰り返して遊びます。
また、繰り返し遊んでいくうちに、「まえ」とは「前に進むこと」と理解するきっかけにもなります。左右の区別がつきにくい年齢であれば、「みぎ」と「ひだり」を教えるのにも最適な教材です。

「めいれいタグ」は全部で10種類。文字以外にもわかりやすい絵が書いてあるので、ひらがなやカタカナが読めない幼児でも絵を見て命令を出すことができます。
 

また、「ぼうけんマップ」には公園や遊園地、お店など、楽しいイラストが描かれています。動かし方に迷ったら、くるまを実際に手で動かし、「前に2回進むから、2枚カードを置こうね」と確認していくと理解しやすいようです。

最初は簡単な前後左右だけでも十分ですが、慣れてきたら、「ハザード」や「クラクション」などを入れると、音と光が加わって、より楽しくなっていきます。

工夫次第で小学生もじっくり楽しむことが可能

対象年齢は3歳からですが、「ループ」のタグなどを使うことで、小学校高学年でも十分に楽しむことができます。
「めいれいカード」と「めいれいタグ」にある「ループ」は、プログラミングではおなじみの命令です。このプログラミングカーでは、ループを使うと最大10個までの動きを登録することが可能です。たとえば、「まえ」「まえ」「まえ」「ひだり」の動きを登録しておけば、ぐるぐるとマップを巡回する動きが作れるというわけです。

実は奥が深い「ループ」。最初はちょっと悩むかもしれませんが、うまく動かせたときの達成感を親子で体験することできます。
 

ただし、最初からループを理解するのは難しいかもしれません。子どもが少し飽きてきたかな、あるいは物足りなくなってきたかなと思った時に、ループを使ってみるのがおすすめです。
また、ぼうけんマップもどんどん活用しましょう。マップの裏面は何も書かれていない自由な白地図なので、自分で書き込んで、オリジナルの地図を作るのも楽しそうです!

ぼうけんマップの裏側は白いマップになっています。家から公園を経由して学校へ行く道を考えました。進路上に紙を置くと走りにくくなるので、横に置きました。
 

このプログラミングカーでぜひ親子でやってほしいのが「お話作り」です。ぼうけんマップのコースを決める際、「今日は山にお出かけしてから、遊園地に行こう」といったお話を作れば、オリジナルのお話がいくらでも作れそうです。もしくは、既存の「赤ずきん」や「ももたろう」などの物語になぞらえて、プログラミングカーを使った“お話遊び”もおすすめです!
それ以外にも、空き箱や積み木、ブロックなど、家の中にある道具を使って街づくりをして、「くるま」で冒険に出るのも楽しそう。アイデア次第で遊び方はいくらでも広がっていきます。

『カードでピピッと はじめてのプログラミングカー』を遊んでみて

3歳から遊べるということで、パソコンやタブレットなしに、プログラミングの基本を手軽に学べる工夫が随所に凝らされていました。ただ、くるま本体のボタンが小さく、最初は間違えやすいので、慣れるまでは保護者がサポートしてあげる必要がありそうです。

楽しい遊びの中でも、間違えるという経験も大切です。失敗しても諦めず、何度も挑戦するように保護者がうまく働きかけをしてあげることで、たくさんのトライ&エラーの経験につながっていきます。

そして、コースに沿って、ひとつひとつの命令を考えて組み合わせることによって、物事を順序立てて考える「論理的な思考」の訓練になります。さらに、失敗を重ねてくるまを最後までコース通りに導くことで、達成感とともに、「やりぬく力」が身についていくというわけです。

発展した遊び方として、「ループ」を使う、マップに障害物を置く、オリジナルマップを作るといった工夫で、幼児から小学生まで長く楽しむことができそうです。

学研ステイフル
『カードでピピッと はじめてのプログラミングカー』
親子で遊べる ★★★★★
一人でも遊べる ★★★
わかりやすさ ★★★★
価格と導入コスト ★★★★
相川いずみ 相川いずみ