コラム

COLUMN

COLUMN

コラム
 | 
2018.7.27

受験勉強はオワコンになる?

前回の続きです!
能書きは無しでさっそくいきます!

——————————————————————————————

ぼく「AI時代になるにあたって、プログラミング教育をやる意味ってなんなんですかね?」

柴田さん「えっ?」

ぼく「AIができる範囲はどんどん増えていくわけだから、人間にしかできないことを学んだ方がいいんじゃないかと。たとえばアートとか、哲学とか、極端なことを言えば道徳とか、倫理とか、そういうことの方が重要度が高いような…」

柴田さん「重要度がどこにあるのかは人それぞれ考え方があるので「どれが一番重要!」とは言えないですけど、私はプログラミング教育を小中学校で学ぶことには意味はあると思いますよ」

ぼく「と、言いますと?」

柴田さん「まず、これからの時代、人材はざっくり3つのタイプに分けられると考えます。かなり乱暴な分け方になりますけど」

ぼく「はい」

柴田さん「①はAIにできることしかできない人、②はAIにできないことができる人、③はAIを使いこなし新しい価値をつくる人」

ぼく「はい、なるほど」

柴田さん「①の人は一番やばいですね。残念ながら今後淘汰されてしまう人材です。これからの教育では①のような人材が生まれないようにしないといけません」

ぼく「そうですね」

柴田さん「で、②の人材ですが、ここを育てるのもけっこう難しい。AIができる範囲というのは研究者でも意見が割れるほど不確かなものなので、AIにできないことをやり続ける状況が継続できるかどうかが正直わかりません。“AIにできない”と思っていても、急激なイノベーションが起こってあっという間に価値を失う状況もありえます」

ぼく「怖い話ですね」

柴田さん「インターネットにしろ、AIにしろ、誕生してからまだ60年かそこらしか経ってないわけで。それでも、ここまで世界を大きく変えているんですから、我々が想像もつかないような発展をすることだってぜんぜんありえますよね」

ぼく「今までの発展だって、エゲツないですもんね」

柴田さん「そう。その状況で、“人間にしかできないこと”を狙って伸ばすのも難しいんじゃないかと。」

ぼく「それ言っちゃうと、人間がAIに勝るのは難しいんじゃないですか?」

柴田さん「ええ。人とAIが競争する構図だとそうなっちゃいますね。ただ、AIに侵食される可能性がある仕事がすぐに無価値になるわけではありません。AIコピーライターの話でも触れたように、大なり小なりAIは人の力を借りないと仕事ができません。一見AIにできそうなことであっても、現実的にAIが全部を担うようになるのは難しいですし、そうなるためには時間もコストもかかります。もちろん、それなりのアイデアも必要です。」

ぼく「はい」

柴田さん「ですので、これからはAIと戦おう!という視点ではなく、AIをうまく使いこなして新しい価値を生む③の人材がキーになるのではないかと、私は思ってます」

ぼく「ほほう」

柴田さん「で、AIをうまく使いこなすには何が必要かというと、1回目で取り上げてもらったプログラミング的思考が重要です」

ぼく「ここで、プログラミング的思考が出てきますか」

柴田さん「ええ、そうです。AIはあくまで計算機なので、ディープラーニングを活用するにしても学ばせるデータやプロセス次第で、バカにも賢くもなります」

ぼく「バカにも、ね」

柴田さん「何にもないところから、“AIにこういうことをやらせたくて、こういうプロセスだとそれはイケそうだ”ということは人間が思いつくしかないんです。AIだけではゼロから何かを生み出すのは難しい。最初の発想が出てきません。AIがバカにならず、賢くあるためには人間の力が必要なんです」

ぼく「なるほど」

柴田さん「人間にしても、AIでできることをがんばってやることは単なる非効率。上手なリソースの活用とは言えません。自分のリソースを上手に活用するにはAIをうまく使いこなすことが重要になってくるんです。そういった意味で人間は今後AIとは無関係にはいられないので、うまく取り入れる発想が大事になると思うんです」

ぼく「なるほど。AIと戦える人材ではなく、AIを味方にできる人材こそがこれからは必要だってことですね」

柴田さん「その通りです。あとは、単純にAIが万能だと思っちゃう人が多いので、“使い方次第だよ”って話は浸透した方がいいですね」

ぼく「では、AIをうまく使いこなせる人材を育てるために、教育はどうあるべきだと思いますか?」

柴田さん「そうですね…。少なくとも①のようなAIにできることしかできない人がたくさん出てきてしまうのは避けたいですね。なので、知識を軽んじるわけではないですが、知識の丸暗記よりも自分で仮説を立てる発想力だったり、課題解決のためのプロセスを考える力だったりを身につける方に重きを置いたほうがいいように思います」

ぼく「そうですよね。そういった意味では今のお受験のあり方ってどうかと思うんですよ、私」

柴田さん「と、言いますと?」

ぼく「正解の正誤のみを問うマークシートが今だに使われているように、まだまだ知識や暗記に偏ってると思うんですよ。それこそAIでもできる内容ばかり。受験を突破した人材が③のAIを使いこなせる人材を育つとは思えない」

柴田さん「知識は知識で重要ですけど、いまのあり方はちょっと違う気がしますね」

ぼく「このままいくと受験はオワコン化するんじゃないかと。なんだったらもうすでにオワコンだって説もあるだろうけど」

柴田さん「オワコン…ですか」

ぼく「“受験に関係ないからこの科目は勉強しない”みたいなこともぼくらの頃には正直ありました。なぜなら、バブル期ほどじゃないにせよ“大学に行けばなんとかなる”みたいなムードがあって、実際なんとかなってる先輩とかもいたんですよね」

柴田さん「あったかもしれませんね」

ぼく「でも、今の時代じゃ大学に行ったという事実だけではなんの安心感もありませんよね。企業もシビアに人材を見るようになったし。そんな世の中なのに、受験に受かるためだけに学生時代を浪費してたらめちゃめちゃ危ない。大卒の価値が下落する中で、大卒の肩書を得るためだけの受験勉強はもはやオワコンになってるんじゃないかと」

柴田さん「なるほど…。大卒ってだけじゃ、企業も食いつかなくなるでしょうね。まあ、少子高齢化もあるので一概には言えませんけど」

ぼく「そうなると、先ほどの話にもあったように、AIを上手に使いこなす発想力が重要になってくるんじゃないかと。課題発見能力とか、解決のための的確なプロセス構築力とか…」

柴田さん「そうですね。でもまあ、なんか大変な時代になりましたね。それだけに、おもしろい時代とも言えるけど」

ぼく「そうですね。加えて言うと、いろんな状況を“おもしろい”と楽しめることも必要なのかもしれませんね。長々とありがとうございました」

柴田さん「ありがとうございます」

2回に渡ったトークは一旦おしまいです!
ありがとうございました!

次回はなんと!AIのプロフェッショナルにインタビュー!
AIを使ったお仕事の苦労話や人材教育など、
盛りだくさんの内容でお送りする予定です!

1回じゃ収まらないかも!乞うご期待!

西畠勇氣 西畠勇氣