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2025.11.4
2025.11.4

イーオン松戸校移転と「ララランゲージ」実証実験 対面とデジタルで広がる学びの可能性

英会話教室を運営するイーオンが、松戸校を2025年12月16日に移転オープンする。生徒の通学環境を丁寧に整える取り組みと並行して、同社は中学生向けAI英会話学習サービス「ララランゲージ」の実証実験を2025年9月から私立中学校で開始している。対面とデジタルの両面から、語学教育の可能性を広げようとしている。


松戸校移転:生徒目線での環境づくり

イーオン松戸校は千葉県松戸市本町18-4 NBF松戸ビル3階に移転し、12月16日にオープンする。

同社によると、高校生以上の生徒と1歳から中学生までのイーオンキッズの生徒が同じ学校で学ぶ環境において、安心・安全に通学できるよう、通いやすさや送迎のしやすさを考慮して改善を進めているという。生徒や保護者の立場に寄り添った環境整備に取り組んでいる。

移転に伴い、2026年1月から3月にかけて1歳から小学生、中学生以上を対象とした英会話体験の無料イベントを4日間開催する。地域の方々に英語学習の機会を広く提供しようとしている。また、12月16日から2026年3月31日まで入学金無料と月謝授業料1ヶ月無料のキャンペーンも実施する予定だ。


中学英語教育の課題に向き合う

教室運営の充実と並行して、イーオンは中学英語教育に関する取り組みも進めている。

中学校の英語教育において、ALTや外国人と話す機会が限られている生徒が多く、授業で学んだ知識を実践する場の不足が指摘されてきた。

「ララランゲージ」は、東京書籍の中学校検定教科書『NEW HORIZON』に準拠したAI英会話学習サービスで、2025年9月中旬から私立中学校数校で実証実験が始まった。この課題に真摯に向き合おうとしている。


現場を見据えた丁寧な設計

「ララランゲージ」には、教育現場への配慮が随所に見られる。

教科書に準拠した「音読」「単語」「文法」「スピーキング」の4つの学習メニューを設け、授業で学んだ内容との連続性を大切にしている。教科書との連携を重視した設計に、現場への理解が感じられる。

生成AIを活用した英会話練習では、中学生の興味に応じたトピックやホームステイなどの実践的なシチュエーションが用意されている。基礎と応用をバランスよく組み合わせようとしている。

「AI Friends」という機能があり、発話に自信がない生徒でも練習しやすい環境づくりに配慮している。中学生の心理的なハードルに寄り添おうとする姿勢がうかがえる。

教員向けには生徒の学習履歴を確認できる管理機能があり、指導の効率化を支援しようとしている。生徒だけでなく教員にも配慮した設計だ。

ウェブブラウザで動作する設計により、専用アプリのインストールが不要で、学校のタブレット端末でも家庭でも学習を続けられる。使いやすさへの工夫が見られる。


時間をかけた着実な準備

「ララランゲージ」の開発には、数年にわたる丁寧な準備があった。

2017年11月、KDDIがイーオンホールディングスの全株式取得を発表し、2018年1月に子会社化が完了した。

当時から、教育とICTを組み合わせたEdTechの推進という方針が示されていた。構想から約7年をかけて、着実にサービスの形にしてきた。

イーオンは全国で4,000社を超える企業への英語研修実績があるとされており、50年以上にわたる語学教育の経験を積み重ねてきた。この豊富な経験とKDDIグループの通信技術を組み合わせた開発に取り組んでいる。


丁寧な検証を重ねる姿勢

現在、私立中学校数校と実証実験を進めており、2026年春の商用化を目指してサービスの改善を継続している。

実証実験では、生徒側の学習機能の使いやすさ、教員側の管理機能の使いやすさに加えて、生徒の英語コミュニケーション能力や学習意欲への影響についても検証する。機能面だけでなく実際の学習効果まで丁寧に測定しようとしている。

学校関係者や教育委員会向けの説明会も開催しており、現場の声を大切にしながら改善を重ねている。


成長する市場での取り組み

イーオンが取り組んでいる分野は、今後の成長が期待されている。

日本のEdTech市場は、2021年の2,674億円から2027年には3,625億円に達すると予測されており、特に教科学習分野への関心が高まっている。政府も「GIGAスクール構想」を通じて教育のICT化を推進しており、環境が整いつつある。

こうした中で、イーオンは着実に取り組みを進めている。


対面とデジタルの両輪で

イーオンの取り組みからは、対面教育とデジタル技術の両方を大切にする姿勢が見て取れる。

松戸校の移転に見られるように、教室環境の改善という基本的な取り組みを丁寧に続けている。生徒や保護者の通いやすさを考えた環境整備に、地道に取り組んでいる。

一方で「ララランゲージ」のようなデジタル技術を活用した新しい学習サービスの開発にも力を入れており、変化する時代のニーズに応えようとしている。対面での人と人とのコミュニケーションと、テクノロジーの可能性を組み合わせようとしている。

イーオンは1973年の創業以来、「世界との言葉の壁を取り払い、全ての人がグローバルに活躍できるようサポートする」という理念を掲げてきた。50年以上にわたる歩みの中で培った経験を基盤としながら、新しい技術にも挑戦している。


広がる可能性

「ララランゲージ」は2026年春の商用化に向けて、実証実験を通じて改善が重ねられている。現場の声を聞きながら、より良いサービスにしようと努力が続けられている。

松戸校をはじめとする各教室での対面教育と、「ララランゲージ」のようなデジタルサービスが、今後どのように展開されていくか、楽しみだ。対面とデジタルが組み合わさることで、より豊かな学習環境が生まれる可能性がある。

日本の英語教育には様々な課題があるが、イーオンのような教育事業者が、現場に寄り添いながら着実に取り組みを続けている。長年の実績を持つ企業が、真摯に課題と向き合い、新しい可能性にも挑戦しようとしている。

こうした地道な取り組みの積み重ねが、日本の教育環境を少しずつ豊かにしていくのではないだろうか。

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