fbpx
コラム
COLUMN
COLUMN
コラム
 | 
2018.12.21
2018.12.21

地域ICTクラブ「こどものミライクラブ」の大田区の子どもたちが地域の工場へ見学に行ってきました!

今年度こどものミライでは、総務省が実施している「地域におけるIoTの学び推進事業」の実証事業に採択された「こどものミライクラブ」という地域ICTクラブを、早稲田大学などと協働で東京都大田区と埼玉県狭山市で展開しています。

この「こどものミライクラブ」では、展開地域の特徴でもある『ものづくり』と『地域交流・貢献』をテーマに、2018年11月〜2018年2月までの4ヶ月間で全6回の講座を実施し、地域の課題を解決できるような製品を開発することを目標としています。

この目標に向かって、クラブは計画の当初より地域のものづくりの現場見学をカリキュラムに組み込んでいました。今回は、大田区のクラブの子どもたちがものづくりの現場を見学している様子をお届けします。

アナログとデジタルの違い?IoTにつながる工場見学がスタート!

寒さも厳しくなってきた12月のある土曜日の午後、大田区のこどものミライクラブの子どもたちが、今回の工場見学にご協力くださった「品川測器製作所」に集合しました。

今回、こどものミライクラブの工場見学にご協力いただいた「品川測器製作所」は、海外の発電所などでも採用されているブルドン管式圧力計などを製造している創業70年の会社です。平成28年度には、人に優しい、まちに優しい、技術・技能及びに経営に優れた企業が認定される大田区「優工場」に認定されています。

工場見学は、クラブの講師を務める早稲田大学基幹理工学部の齋藤講師が見学の目的について説明することから始まりました。

齋藤講師は、この工場見学でみんなに「学んでほしいこと」として、次の3点をあげました。
・アナログな情報とデジタルな情報の違いを知ろう
・アナログな情報を計測する仕組みを知ろう
・世の中でアナログな情報が活用されている事例を工場見学から学ぼう

アナログ情報とデジタル情報の違いや、身の回りにあるアナログ情報・デジタル情報の紹介、クラブ活動とこの日の工場見学のつながりなどが語られました。

続いて、品川測器製作所の細田社長より、工場見学にあたっての注意と工場や工場で製造されている製品について説明をいただきました。

工場見学で守ってほしいことに続いて、ブルドン管式圧力計に使われているブルドン管の原理を体感するために、お祭りなどでもみかける「ピロピロ(吹き戻し)」が子どもたちに配られました。子どもたちがピロピロを吹いてみた後、細田社長から、ピロピロに空気を送り込むとピロピロが伸びるのと同じ原理で、ブルドン管内の気体又は液体の圧力が増すとブルドン管が伸びるという説明がありました。

その後、見学の流れの説明をうけて、いよいよ工場内の見学のはじまりです!

見学の最初は、工場にある様々な工具をご紹介いただき、実際に使ってみる体験もさせてもらいました。

工場で使われている道具たち。アナログで計測するものから、デジタルで計測できるものまで。

ノギスでボルトの深さや太さを測らせてもらう子どもたち

ここでさっそく、齋藤講師から説明があった「アナログ」と「デジタル」の違いをノギスで体験。アナログなノギスでの計測には多くの子どもが苦戦していました。

工場見学でバターづくり?!

次からの見学は、2班に分かれて工場内を見学させていただきました。A班は、まず振動試験機の見学から。

振動試験機は製品の耐久性などをチェックするものだとご説明いただいた後、クリームを振ると何ができるでしょう?という質問とともに生クリームが登場。

瓶に生クリームを入れ、塩を足してしっかり蓋を閉めたら、振動試験機にセット。

試験機がスタートすると、生クリームが置かれた台が小刻みに揺れ始めます。しばらく見ていると、だんだん生クリームが固まってくるのがわかりました。バターが出来上がるまで少し時間がかかるので、次の見学に進みます。バターは見学が終わった後のお楽しみに。

まだまだ工場内の見学は続きます。クレーンやリフト、旋盤、フライス盤を見学した後は、先ほど細田社長の説明にあったブルドン管が実際に動くところを見せてもらいました。

ブルドン管はほんの少ししか動かないため、みんなじーっとブルドン管をみつめていました。

続いてボール盤で、実際にステンレスに穴を開けるところを見せてもらいました。ボール盤の側には、開けたい穴の大きさにあわせてたくさんのドリルが並んでいました。

一番細いドリルは0.1mmの穴を開けられると聞いて、並んでいるドリルから細いドリルを探す子どもたち。

次は、先ほどボール盤で穴をあけた2つのステンレス板を溶接するところを見学。といっても、溶接しているところは、閃光で目が焼けてしまうので見学できません。

後ろを向いて溶接が終わるのを待っていると、壁にうつった光をみつけて「ここだけすごい明るい!」とつぶやく子も。見られなかったけれど、溶接をする時の閃光の強さを感じたようでした。

溶接したステンレス板。折ろうとしてもびくともしません。

工場見学の最後は、はんだづけ体験!

こての先端はとても熱いので絶対に触らないようにと言われて、恐る恐るこてを持つ子どもたち。工場の方たちに教えていただきながら、キーホルダーにチェーンをねじで止めて、裏側をはんだづけで固定していきます。

自分ではんだづけしたキーホルダーを、さっそく洋服につけてみたり鍵につけてみる子も。初めてのはんだづけ体験はとても楽しかったようで、面白かった!難しかった!と口々に感想を言い合っていました。

工場見学を終えて集合場所に戻ってくると、机にクラッカーと一緒にバターが用意されていました!「先ほど振動試験機で作ったバターです。ぜひクラッカーにつけて試食してみてください。」と言われて、一斉にクラッカーのところに集まる子どもたち。「バター美味しい!」と言いながら、次々にクラッカーを頬張っていました。

最後に細田社長から感想を聞かれると、ノギスが面白かった、はんだづけが楽しかった、はんだづけが難しかった、バター美味しかった、とみんな色々な感想を口にしていました。

年明けのクラブでは、いよいよ製品開発をスタートする子どもたち。ものづくりの現場を見学して、自分たちがこれから行う開発との接点を感じることができたでしょうか?どんな製品を開発してくるのか、今から楽しみです。

工場見学にご協力いただいた「株式会社品川測器製作所」のみなさま、ありがとうございました!

こどものミライ こどものミライ