教育先進国である北欧諸国を始め、ヨーロッパ各国では既にプログラミング教育を始めている国があります。今回は、ヨーロッパ各国のプログラミング教育の取り組みや、実際にプログラミング教育に力を入れて取り組んでいる国の特徴や背景などを紹介します。
国の政策としてプログラミング教育に力を入れている代表国がイギリスです。イギリスでは、2014年よりプログラミング教育が義務教育(5歳~16歳)として必修化されました。義務教育におけるプログラミングの一斉導入は、G20(先進国に新興国を加えた主要20ヶ国)の中ではもちろん、世界に先駆けた施策でした。イギリスはデジタル社会の中で共存・生存していくためには、プログラミングが教育の核になると考え、早期に実施したのです。
エストニアは人口130万人で、面積は日本の約9分の1の国です。しかし、エストニアはバルト海のシリコンバレーとも呼ばれ、IT先進国として近年注目されています。あの無料通話メッセージングアプリの「Skype」を生んだ国としても有名です。
プログラミング教育は、小学1年生からアプリ開発の授業を行う「Proge Tiiger」というプロジェクトがあります。このようなITカリキュラムがITスキル養成に役立ち、GDPに貢献しているというデータもあるそうです。プログラミング教育に限らず、IT業界では目が離せない国の一つです。
常に国際学習到達度調査(PISA)で上位にランクインし、世界最高峰の教育環境があるフィンランドには、日本を始め、世界各国がその動向に注目しています。
フィンランドでは、2016年の夏より義務教育にプログラミングが導入されます。スムーズに導入されることになった背景には、プログラミング教育に対して積極的であったことだけではありません。教員や教材、環境などが十分に整っており、これまで教育に関して高い水準を保っていた教育先進国のフィンランドだからこそでしょう。その点は、日本も参考にできるものが多くあると思います。
フィンランドと並び、教育水準が高い北欧諸国として知られるスウェーデンの教育では、プログラミングの入り口として日本でも大人気なものづくりゲーム「マインクラフト」を必修科目に取り入れている学校があります。
日本の四国ほどの面積しかないイスラエルですが、米国NASDAQへの上場数はアメリカに次ぐ2位を誇るIT先進国です。プログラミング教育に関しては、世界の国々より10年早く、2000年より高校でプログラミング教育を必修化にしています。国の置かれた政治的背景もあって、セキュリティーや軍事分野における技術はビジネスにおいても広く活躍しています。それにより、プログラミング教育に関しても今後ますます力を入れることになるでしょう。
プログラミング教育について、今回はヨーロッパ諸国の動向を取り上げました。元来、教育に力を入れていた北欧諸国はプログラミング教育に関しても積極的であることが分かります。また、教育というのは、国力にも直結しています。エストニアのようにGDPに結びつくことがあれば、イスラエルのように軍事面でその影響力を増すこともあるでしょう。
それぞれの国が抱える問題は異なるため、一様に今すぐプログラミング教育を導入すべきだと思いませんが、その国の教育水準のステージによってプログラミング教育に繋がる施策は必要なのかもしれません。
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