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2016.12.9
2016.12.9

知らないと恥ずかしい?ICT教育の本当の意味をしってる?

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よく耳にするようになったICT教育、わかるようで正しい理解はできていないという人も多いでしょう。子供をもつ保護者であれば教育に関することだからこそ、しっかり理解しておきたいですよね。ここではICT教育についてわかりやすくまとめています。

☆そもそもICT教育ってなに?

ICTは、Information and Communication Technologyの略で、情報通信技術やそれに関連する産業や設備のことを総称する言葉です。
馴染みのあるITという言葉はInformation Technologyの略ですが、それとほぼ同様の意味で使用されます。そのため、タブレットや電子黒板などICT技術を授業などに活用した教育のことをICT教育といいます。
あくまでICTは教育現場のツールであり、主役となるものではありません。教育現場で授業の理解度をあげたり、子供の興味や意欲を引き出したりするための道具の一つだと認識しましょう。
現在(2016年)のところ、教育現場でのICT活用法は3つあるとされています。1つ目は、教師が授業の準備や生徒の評価をする際に活用するという方法。2つ目は、授業の中でICTを活用する方法。この場合は、主に資料や写真などを提示する際に活用されることが多いようです。3つ目は、児童が自学自習の際などに活用する方法。授業の予習復習や、反復練習などに使い教科内容の理解につなげるというものです。

☆国をあげて導入推進!ICT教育

2013年「世界最先端IT国家創造宣言」において、国民がICTを通し豊かな生活を送れるよう、国民全体のICTリテラシー向上を目指すことが決定されました。それに合わせ、教育の現場においても高度なICT人材の育成に力を入れることが決まり、小学校から大学まで全国の教育機関でICT導入が進められています。
特に「ICT教育の目玉」とされるタブレット端末は、2020年までにすべての学校で1人1台導入される可能性があります。2011年に文部科学省によってタブレット端末の活用を盛り込んだ「教育の情報化ビジョン」が発表され、実現に向け動き出しています。同時に、従来のような一方的に教師が児童に教えるという授業ではなく、児童がディスカッションやプレゼンなどを通し主体的に学ぶ教育へとシフトする動きも出ています。
アクティブ・ラーニングと呼ばれるもので、一部の学校ではすでに取り入れているところもあります。このアクティブ・ラーニングにもICTを導入することでより効率的な情報交換ができ、高い教育的効果が得られることが期待されています。

☆本当にICT教育って効果的なの?

おそらく多くの保護者にとって気になる点は、ICT教育が本当に子供にとって効果的なツールなのかということでしょう。文部科学省委託事業による調査では、ICT教育を導入することにより、さまざまな効果が得られたという結果がだされています。全国752件の検証授業の分析評価によると、ICT活用した教師の98.0%が「関心・意欲・態度」の点において効果を認めています。
また、「知識・理解・判断・技能・処理」などにおいても効果を実感しているという声が多く、一定の成果を上げているといえるでしょう。また、児童に対する調査でも、積極性や意欲、学習の達成感などすべての項目においてICT教育のほうが評価は高かったという結果が出ています。
実際テスト結果でも小学生なら「算数・社会・理科」中学生高校生なら「数学・社会・理科」において、すべての教科でICTを導入し学んだほうが、点数が高いという結果です。このようなことからも、教師、生徒両方にとってICT教育は効果的なツールだといえるでしょう。

☆ICT教育は、子供の将来にとってどう役に立つ?

上記のようにICTを導入することによって、授業の理解度が上がったり、意欲的に授業に取り組めたりという点で効果的なことが理解できます。では、今後子供たちの将来においてICTを導入することは、どのように役立っていくのでしょうか。
時代の変化に伴い、今の子供たちが社会に出るころにはほとんどの仕事でICTが必須になっているでしょう。そのため、ICTを使った教育環境を作ることで、ICTについて考えるという機会を提供することは重要なことといえます。そのような教育環境で育つからこそ、習得した知識を活用できるようになるのです。
将来的に子供たちが日本の教育を受けてよかったと思えるような環境にするためにも、ICT導入は必要なものと考えられています。保護者自身も、時代の変化に応じた教育の在り方や柔軟に対応することの重要性を理解する必要があるでしょう。

☆変化に対応!ICTで教育が変わる

ICT教育とは、学校教育において電子機器や通信機器を使って授業をしたり、学習したりすることをいいます。
今後全国の学校でICT導入が進むと考えられ、すでに一部の教育現場では一定の効果も認められています。

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