2018年10月14日(日)に、東銀座にあるD2Cホールにて「アプリ甲子園2018決勝大会」が開催されました。
こどものミライは毎年この大会の様子をレポートしています。まずは今回もどのような大会か紹介させていただきましょう。
「アプリ甲子園」は、次世代を担う若手クリエーターの発掘と健全な育成支援を目的として、こどものミライも運営している株式会社D2Cが、2011年より開催しているスマートフォン向けアプリ開発コンテストで、今年で8回目を迎えています。
今年も、7月1日(日)から8月31日(金)まで、公式ウェブサイトにて、全国の中高生が開発したスマートフォン向けアプリ(タブレット端末向け含む)を広く募集し、1次審査と2次プレゼンテーション審査会(30組)を経て、選出された10組が決勝大会に駒を進めました。
決勝大会では、4分間のプレゼンテーションによる企画力審査と、審査員が実機にてアプリを操作する技術力審査を経て、優勝をはじめとする各賞が決定します。
今年はどんな作品が登場し、その中のどの作品が優勝するのか、会場に集まった観客の熱気も徐々に高まってきた午後1時、アプリ甲子園2018がいよいよスタートしました。
決勝大会は、前半5組、後半5組のプレゼンテーションと、技術力審査中のアプリ体験タイムを経て、各賞の発表へと続きます。
自分の理想とするアプリを目指して開発してきた作品を、4分間という限られた時間の中でアピールしきるというのは大人でも緊張します。しかし、10組のプレゼンターはみんな、堂々と、そして熱い想いをしっかりと、自分の言葉で発表していました。
なぜこのアプリを開発しようと思ったのか、そのためにどんな工夫をしたのか、この先どのように発展させていきたいのか、次々と語られる素晴らしいプレゼンに、会場からも大きな拍手が送られていました。
10組のプレゼン発表が終わった後は、審査員たちが別室に移動して実機でアプリを操作して技術力審査が行われます。この間、ロビーにはファイナリストたちのアプリがインストールされた実機が置かれ、観客はアプリに触れながら、開発者であるファイナリストたちにアプリについて質問したり、アプリを楽しんでいました。
また、今年から新設された<アイディア部門>では、最優秀アイディア賞に先生と生徒の写真を共有するアプリ「取捨選択」、WEBサイトの投票数によって選出されるオーディエンス賞には、転校がきっかけで起こるいじめを減らすアプリ「トビタツ」が選出されました。
アイデア部門の発表も終わり、技術力審査が終了した午後5時前、いよいよ結果発表がスタート!
技術賞:原田摩利奈さん ComDiary(コムダイアリー)
賞がもらえると思っていなかったと笑顔がこぼれた原田さん。
電通アイソパー賞:菅野晄さん 写刺繍〜Sha-Shi-Shu〜(シャシシュウ)
刺繍が好きなおばあさまに報告したいと話していた菅野さん。
パワーハウス賞:笠原未来さん SPEEDAY(スピーデイ)
「ストアに申請中」とプレゼンで発表していた笠原さん。
第3位:谷津俊輔さん、愛野茜太さん、井上大斗さん、木村優斗さん、野和莉さん TIERN(ティーン)
チームを代表してプレゼンした谷津さんがここでもメンバーや協力いただいた方への感謝の思いを語っていました。
第2位:中馬慎之祐さん AsnapR(アスナップル)
3年ぶりにこの舞台に帰ってきて自信がなかったけれど受賞できてうれしいと話していた中馬さん。
第1位:浅野啓さん、田村来希さん PERVERSE(パーバース)
壇上に上がりながら笑顔を弾けさせていた浅野さん。
今まで競技プログラミングをやってきて報われたと喜びを爆発させていました。
PERVERSE(パーバース)は、上下左右反対方向に動く2つのキューブを同時にゴールに到達させるパズルゲームで、ゲームとしての完成度や技術力が総合的に評価され受賞となりました。
こうして優勝作品の発表も終わり、アプリ甲子園2018が終了しました。ファイナリストたちのプレゼンを通じて、身近な課題の解決や、あったらいいなを自分の手でかたちにできるということの素晴らしさを感じました。そして、審査員の方々も、登壇したファイナリストたちも、みな口々に「レベルが高い、レベルが上っている」と話していたのが印象的でした。来年はどのような大会になるのでしょうか?そして、どのような作品に出会えるでしょうか?今からとても楽しみです。
アプリを開発してみたいと思っている中高生(小学生も可)の方々は、ぜひその思いを形にして応募してみることをオススメします。開発やプレゼンの準備・練習はきっと大変だと思いますが、大変なこと以上に得るものが多いと思います!