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2018.11.19
2018.11.19

VSNが小学校で無料提供するロボットプログラミング授業の様子をレポート!

エンジニア人材サービスを行う株式会社VSN(https://www.vsn.co.jp/)が、無料提供しているプログラミング授業のなかで、「ロボットをプログラミングで動かす」授業の現場に潜入してみた。

場所は、以前にロジカルシンキング授業のレポートでも登場した、東京都あきる野市にある私立菅生学園初等学校。
同校での授業は全5回で構成されている。
ロジカルシンキング授業のあとには、アンプラグドでプログラミングの基礎学習、
「Scratch」を用いたプログラミング授業を行っており、今回、ロボットを動かすプログラミング授業で最終章を迎える。

授業開始前からロボット「mBot」を見つけて子どもたちは興味深々。
「mBot」を動かすためのプログラミングソフト「mBlock」はこれまでに学んできた「Scratch」と同じ仕組みのため、慣れた手つきで次々とプログラムを組んでいく子どもたち。
クラスメイトと協力し合い、まずはみんなで三角形に動くプログラミングに取り組んだ。

三次元のモノをプログラミングで動かす際、画面上でプログラミングをして、その場ですぐにロボットで動作確認ができるのではなく、プログラムをロボットに書き込むための工程と一定の時間が必要になる。そこで、はじめてロボットが動くのだ。
また、「もし、〇〇なら~」という条件分岐のプログラムを多用する点も大きな特徴である。

より複雑なプログラミングと、それが実際どのような動きなるのかの想像力が求められるロボットへのプログラミング。
しかし菅生学園の子どもたちは、これまでの授業でしっかりと基礎知識を身につけてきたため、それらを活用し、高度なプログラミングに挑戦できることを楽しんでいる様子であった。

「LEDを光らす」「センサーを使う」など、さまざまなプログラミングのテクニックを学んだ後は、いよいよオリジナルの動きをプログラムする時間に突入。
子どもたちは「待ってました!」と言わんばかりに画面に食いつくようにプログラミングを始め、クラスメイトとロボットの動きを見せ合っていた。

あっという間に、2時間の授業も後半に差し掛かり、「まだやりたい」「あともう少しだけ」と、まだまだパソコンとロボットにしがみつきながら熱中していた。

授業終盤にはロボットの動きを発表する時間が設けられ、子どもたちは、それぞれどのような点を工夫したのかを、最初に発表してからロボットを動かしていた。自分では思いつくことのできなかった動きに「すごい!」「これ、どういうプログラミングしたの?」などの声が教室中に飛び交っていた。

全5回、最後の授業を終えての感想を聞くアンケートには、子どもたちの心にプログラミングがどう残ったのか、そしていかに授業が楽しかったのかが伝わるコメントがたくさん集まっていた。

「授業がきっかけでプログラミングに興味をもちました。これからもプログラミングを頑張ります。」
「ロボットを友だちと協力して動かすのがとても楽しかった。これからの生活にいかせるようにしたいです。」
「自分の特徴が見つけられ、自分に自信が持てるようになりました。ありがとうございます。」

プログラミング授業を通じて、子どもたちのミライに影響を与えた大きさがうかがえる。

第1回目のロジカルシンキング授業からは考えられないほどの子どもたちの飛躍的な成長を感じた。
2020年のプログラミング教育必修化に向けて、ますます学校と民間企業との連携は増えていくであろう。
実際にプログラミングを使った授業に取り組んでいる学校も増えてきているが、何が正しく、本当に良い授業なのかはまだまだわからない。
さまざまな知識と経験を持った大人たちが協力し合い、工夫と研究と改善を繰り返しながらプログラミング教育に取り組むことで、子どもたちの可能性を大きく広げる。そう確信できた授業であった。

こどものミライ