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2025.8.14
2025.8.14

ミダス財団が贈る絵本『まってたんだよ ヒカル』が描く、こどもの未来への新しい家族観

すべての子どもに「愛される家庭」という選択肢を

2025年7月、公益財団法人ミダス財団から特別養子縁組の理解を深める絵本『まってたんだよ ヒカル』が出版されました。4歳の男の子ヒカルを主人公にしたこの物語は、私たちに「家族とは何か」「子どもの幸せとは何か」という根本的な問いを投げかけています。

「生みのおかあさん」という言葉が持つ重み

物語の中で、ヒカルには「おとうさんとおかあさん、そして『生みのおかあさん』がいます」と描かれています。この率直な表現は、特別養子縁組という制度を通じて家族になった人々の現実を、隠すことなく、そして温かく伝えています。

ヒカルがいつもねだる「大好きなお話」は、自分がこの家に来たときの話。お父さんとお母さんは、「ヒカルに はじめてあった日のことは いまでもよくおぼえているよ。びょういんにつくと、生みのおかあさんからお願いされたんだよ」と語り始めます。

ライフストーリーワークが築く、強い家族の絆

この絵本が伝える最も重要なメッセージは、「生い立ち(ライフストーリー)を家族でオープンに語り合うこと」の大切さです。ミダス財団は、ごく幼い頃から日常的にライフストーリーを分かち合うことで、家族の信頼関係がより強く結ばれ、子どもが生涯にわたり自らを肯定して人生を歩む礎を築くことができると考えています。

これは単に特別養子縁組家庭だけの話ではありません。どんな家族にも、それぞれの「はじまりの物語」があり、その物語を共有することで、子どもたちは自分のルーツを理解し、アイデンティティを確立していくのです。

多様性を認め合う社会が、子どもの未来を豊かにする

日本では年間約600組の特別養子縁組が成立していますが、まだまだ社会的な認知度は低いのが現状です。しかし、血縁関係だけが家族の絆ではないということを、この絵本は優しく、そして力強く伝えています。

絵本を手がけたつちだよしはる氏は、『きいろいばけつ』『ゆめをにるなべ』など、100刷を超えるロングセラー作品を生み出してきた人気絵本作家。600冊以上の作品を通じて、子どもたちの心に寄り添い続けてきた彼が描く世界観は、特別養子縁組という制度を「特別」なものではなく、「当たり前の選択肢のひとつ」として提示しています。

ミダス財団が目指す2050年 ー 1億人の子どもたちに選択の自由を

ミダス財団は「世界中の人々が人生の選択を自ら決定できる社会」を目指し、2019年の設立以来、積極的な社会貢献活動を展開しています。代表理事の吉村英毅氏が原案者となったこの絵本は、財団の理念を体現する重要なプロジェクトのひとつです。

東南アジアでの学校建設事業(すでにベトナム、ラオス、カンボジア、ブータンに7校を建設)と並行して進める特別養子縁組支援は、まさに「子どもの未来に選択肢を増やす」取り組みです。ミダス財団は、株式会社ミダスキャピタル・ミダス企業群からの寄付金を財源として、本質的かつサステイナブルな社会貢献事業を展開し、世界中の根本課題の解決に取り組んでいます。

親を必要とする子どもと、子どもを育てたい大人が出会い、新しい家族として歩み始める。その過程で生まれる愛情と絆は、血縁を超えた深いつながりを生み出します。そして、自分の生い立ちを知り、それを肯定的に受け止めることができた子どもたちは、将来、より豊かな人生の選択ができるようになるでしょう。

今、私たちができること

『まってたんだよ ヒカル』は、子どもから大人まで幅広い世代に向けて書かれています。特別養子縁組に縁のある方もそうでない方も、この絵本を通じて「家族の形」について考え、対話するきっかけを持つことができます。

ミダス財団は、ライフストーリーワーク国際資格取得セミナーへの費用助成や、人事・総務担当者向け「特別養子縁組対応支援ハンドブック」の無料公開など、社会全体で特別養子縁組を支える仕組みづくりにも力を入れています。

子どもの未来を考えるとき、私たちは技術革新や教育改革ばかりに目を向けがちです。しかし、本当に大切なのは、すべての子どもが「愛される権利」を持ち、「自分の物語」を誇りを持って語れる社会を作ることなのかもしれません。

この絵本が問いかけているのは、まさにそんな根本的な価値観の転換です。多様な家族の形を認め、すべての子どもに幸せな未来への道筋を示す ー それこそが、私たち大人が次世代に残すべき最も重要な遺産なのではないでしょうか。


『まってたんだよ ヒカル』は全国の書店および電子書籍で購入可能です(単行本1,540円、Kindle版1,463円)。家族で読み、語り合うことで、新しい気づきが生まれるかもしれません。

公益財団法人ミダス財団についての詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。

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