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2016.6.27
2016.6.27

プログラミング教育で注目されるスクラッチとは何のこと?

Scratch    

プログラミングというとHTMLやPHP、C言語を始め、英数字混じりの難解な表記が多く、構文や概念も複雑です。そのため、子供が学ぶ上ではハードルが高いのかもしれません。

しかし、プログラミング教室が巷では人気を博しています。なぜなら、「スクラッチ」と呼ばれる子供向けのプログラミング言語が注目されているからです。ソフトウェアのインストールや複雑な構文も必要なしに、子供でも理解できる内容になっているのです。具体的に、「スクラッチ」とはどのようなプログラミング言語なのでしょうか?今回は、これからますます普及するであろう「スクラッチ」について紹介したいと思います。

「スクラッチ」は開発環境の初期設定いらず

以前の「スクラッチ」も環境構築の上でインストールが必要だったのですが、現在はウェブアプリケーションとして利用することができます。つまり、インストールや初期設定など面倒な作業は必要ありません。サイトにアクセスさえしてしまえば、いつでもどこでも開発環境の中で作業をすることができるのです。
「スクラッチ」はもともとアメリカで作られたアプリケーションですが、すでに日本語対応しております。その表記も「10歩動かす」「スペースキーが押されたとき」など、わかりやすい表記で構成されています。そのため、小さな子供でも特別な知識を必要とせずに取り組めるのが「スクラッチ」最大の魅力といってもいいでしょう。作業ウィンドウの見方さえ教えてあげれば、30分後には簡単な処理を作れるようになるくらい、簡単にプログラミングに触れることができるのです。

プログラミングの処理プロセスを視覚で理解

これまでのプログラミング言語を学ぶには、概念を学び、構文ルールを覚え、リファレンスから参照するという英語学習に違い側面がありました。しかし、「スクラッチ」はプログラミング処理の仕組みを視覚で把握することができますので、プログラミング言語の知識が全く0でも楽しめます。まるでお絵かきや図画工作のようにプログラミングを学ぶことができるのです。
また、「スクラッチ」には「動き」や「見た目」などが「パレット」として色分けして用意されておりますので、普段の遊具の一つとして遊び感覚でプログラミングに触れられるというのも、大変魅力的です。

意外と複雑なゲーム・アニメーションも作れる

このように、子供が自然にプログライングと触れ合い、楽しめる工夫が施されている「スクラッチ」ですが、だからと言って単純な処理しかできないわけではありません。本格的なアニメーションやゲームなども、「スクラッチ」で作成することができます。
実際に公式サイトに用意されている例の中では、「スクラッチ」で作られた様々なアプリケーションを確認することができます。各アプリケーションは、どのようなスクリプト(命令コード)で構成されているのか、一つ一つ確認することもできますので、最初は真似て作りたいものを子供と一緒に決めて取り組んでもいいかもしれません。
案外少ないスクリプトで作動しているアプリケーションも多いので、アプリケーション例を見ているだけでも色んな発見があり、勉強になります。

まとめ

子ども向けプログラミング教材として、日本でも普及しつつあるのが「スクラッチ」というビジュアルプログラミング言語です。インターネット環境さえあればすぐに開始することができ、処理を視覚的に把握できますので、大人でも楽しめる学習ツールだと思います。「スクラッチ」を通じてプログラミングの面白さに触れたら、より本格的でビジネスにも応用のきくような言語を学ぶようにすればよいでしょう。

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